2025.10.27

11月のおすすめハーブ「シナモン」

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秋が深まり、少しずつ冬の気配が感じられるようになってきました。
肌寒い日は、温かい飲み物が恋しくなりますね。
カラダをぽかぽか温めるハーブティーで、着膨れしない寒さ対策はいかがでしょうか。

そこで今回は、温めパワーで健康と美容をサポートするハーブ、シナモンをご紹介します。

世界最古のスパイスのひとつ

コショウ、クローブとならび、旧約聖書にも登場する世界最古のスパイスのひとつ。
香り高いことから「スパイスの王様」とも呼ばれ、古くから薬用や香辛料として利用されたり、紀元前4千年頃のエジプトでは、ミイラを保存する防腐剤として重宝されました。

日本では、「肉桂(にっき)」と呼ばれ、京都名物の「八橋(やつはし)」の香りとしても有名です。
漢方では「桂皮(ケイヒ)」の名で知られています。

シナモンは樹の皮

シナモンは、クスノキ科に属する常緑樹の樹皮。
人の手で樹皮を薄く剥がして乾燥させると、自然にくるんと丸くなり、あのシナモンスティックの形状になります。
学名の異なる「セイロン・ニッケイ」と区別して、「カシア」とも呼ばれますが、総称して「シナモン」と言われることが多く、どちらも似た目的で使われます。

健康、美容の強い味方

風味付けに利用されることの多いシナモンですが、その働きかけも◎
カラダを温めて巡りを良くし、カラダの機能全般を活性化してくれます。
また、冷えやゾクッと寒気がきた初期段階を緩和し、おなかの調子を整える働きも期待できます。

さらに、シナモンに含まれるケイヒエキスはカラダの中から若々しさを保ち、見た目年齢も下げるエイジングケアの強い味方! ハリのある毎日の助けとなってくれます。

健康、美容、ダイエットの三拍子が揃った優等生ハーブ、シナモン。
スパイシーで高貴な香りが、冷えたココロとカラダを、じんわり温めてくれるでしょう。
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季節のおすすめハーブ
2025.10.21

ハロウィンを彩るレシピ ~ハーブが香るパンプキンスープ~

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日本でも秋の一大イベントとして定着した、毎年10月31日に行われる秋の収穫を祝うお祭り、ハロウィン。
ハロウィンといえば、ジャック・オー・ランタンや魔女の仮装のイメージがありますが、実はハーブと魔女には、切っても切り離せない関係があります。

ハーバリストは魔女だった?!

その昔、まだ医学が発展していない時代、病気は悪魔や祟りなどのせいとされ、シャーマンや魔女と呼ばれる人たちが、呪術や祈祷による儀式で治療を行っていました。 非科学的な行為に見えますが、その内容をみると、例えば植物を燃やして燻すだとか、枝葉でたたくなど、植物が関係することも多かったようです。
もしかすると、経験から植物の効能をわかって行っていたのかもしれませんね。
今でこそ、植物の有効成分は解明されてきていますが、化学的な知識の乏しい時代、植物やその香りを駆使して病気を治そうとする姿は、魔法などの超常的なものに見えたのでしょう。

パンプキンスープがハーブで本格的な味に

そんな魔女の気分になって、ハロウィンにちなんだパンプキンスープをつくってみましょう。

【材料】
かぼちゃ…500g
ローズマリー…2枝
にんにく…1片
オリーブオイル…大さじ1
水…2カップ
塩…適量

【作り方】
1.種をとり、皮をむいたかぼちゃをぶつ切りにする。
鍋にかぼちゃ、にんにく(半分にきる)、ローズマリー、オリーブオイル、塩をいれ、半量の水を注いでふたをして煮る。

2.かぼちゃがやわらかくなったら、にんにくといっしょにつぶし、残りの水を入れて味を整え、少し煮詰めてクリーム状にする。


ポイント
牛乳を使用していないので、後味はさっぱり! もともと滋味深いパンプキンスープですが、ローズマリーを入れることで広がりが出て、より本格的な風味に仕上がります。

エイジングケアには抗酸化食品を

抗酸化作用にすぐれたかぼちゃ、にんにく、オリーブオイルの組み合わせに、〈若返りのハーブ〉といわれるローズマリーが加わり〈若返りのスープ〉ともいえそうです。

これを食べて、いつまでも若々しい〈美魔女〉を目指したいですね。
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ライフスタイル
2025.10.16

〈香りの魔除け〉フルーツポマンダーをつくろう

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西洋に伝わる冬の風物詩に、フルーツポマンダーがあります。
フルーツポマンダーは、フルーツとクローブ、シナモンなどのスパイスによってつくられる香りの魔除け。
自然乾燥させて仕上げるため、空気が乾燥して寒くなる10月頃から作るのがベストです。
そこで今日は、クリスマスの飾り付けに最適な、フルーツポマンダーの作り方をご紹介します。

ポマンダーの歴史

ポマンダーはもともと中世ヨーロッパの貴族たちが持ち歩く、金や銅でできた丸い飾りでした。
ハーブやスパイスを中に詰め、その香りを魔除けとして、持ち歩いていたといわれます。
ハーブやスパイスは、抗菌作用を持つものや、免疫力を高めるものも多くあるので、病気を防ぐ意味合いがあったのでしょう。
やがて、庶民に広がる中で、果物を使って作る形に変化していったものが、フルーツポマンダーです。

くせになるポマンダーづくり

作り方は簡単で、オレンジなどの果物に、クローブをびっしりと刺していき、シナモンパウダーをまぶして、乾燥させるだけです。
本来傷んでカビてしまうはずのオレンジが、クローブの抗菌力で、腐らずに乾燥していく様子からは、ハーブのチカラを感じ取ることができます。 クローブはちょうど釘のような形をしているため、すんなりと刺すことができ、少しクセになる感触と楽しさがあります。
また、刺す度に、オレンジとクローブの香りが広がっていき、あたたかく幸せな気持ちにさせてくれるので、お友達やご家族と一緒に行う、クリスマス準備のイベントとしてもおすすめです。

早速、つくってみましょう!

【材料】
・オレンジ(お好きな柑橘でOK)
・クローブ(ホールのもの)
・シナモンパウダー

【道具】
・マスキングテープ
・竹串
・ビニール袋
・リボン、飾り


① オレンジにマスキングテープで十字をつくり、リボンをまくスペースをつくります。 ② マスキングテープ以外の部分に、竹串で穴をあけながらクローブを刺します。
この時、しっかり皮の内部までクローブが届くように、しっかりと刺すのがポイントです。 ③ クローブを刺しきったら、マスキングテープをはがし、ビニール袋の中でシナモンパウダーをよくまぶします。 ④ 2~3週間ほど風通しのよい場所で乾燥させたら、リボンを巻き、飾りをつけて出来上がりです。 クリスマスの飾りつけや健やかに1年を終えるお守りに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。


 
>> ハーブのはたらき研究プロジェクト「クローブの抗菌力を検証~フルーツポマンダーができるまで」
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ライフスタイル
2025.10.10

ムズムズは春だけじゃない! 秋もハーブで早めの対策を

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今や年間を通して私たちを悩ませる不快なムズムズ、ショボショボ。
春先は影響の大きさから、メディアなどでもムズムズの飛散量を取り上げるので、必然的に注意を払うことになりますが、秋の事情は少し春とは違うようです。

秋に飛ぶ植物の種類

秋に飛ぶのは、背の低い植物が主です。
ブタクサやヨモギなど、飛散量はスギやヒノキに比べて少ない代わりに、空き地や河川敷、線路沿いなど、あちこちに生えているのが特徴です。
早いものでは7月から飛散し、9月にピークを迎え、長い時は12月まで飛散します。

秋のムズムズ対策ハーブ


対策の仕方は、基本的には春の場合と同じで、早めに対策が取れる方は今からネトルのハーブティーを飲んで、不要なモノを流しながら栄養を補給し、カラダの巡りを整えておきましょう。
シーズンに入ってから気づいた場合にはネトルに、グズグズ対策のエルダーフラワーを加えてください。

また、清浄な香りのユーカリやティートゥリーなどの精油も役立つので、マスクにつけたり、カップスチーム(熱湯にエッセンシャルオイルを垂らして、カップを鼻と口で覆うようにしてスチームを吸い込みます)で取り入れるのもよいでしょう。

夏の蓄積ダメージにも注意を!


秋口は、夏に溜まったダメージが噴出する時期でもあります。
体力が弱ったところに、寒暖差で体調を崩したり、乾燥も気になってくる時期なので、ムズムズやショボショボも悪化してしまいがちです。

〈天然の防衛パワー〉ことエキナセアで守るチカラをプラスしたり、ブルーマロウやマシュマロウなど、粘液質を豊富に含んでいるハーブで保護するのがおすすめです。

ハーブティーで健康のベースを保ちながらムズムズ対策を行う。
それが、秋を健やかに過ごすポイントです。
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ライフスタイル
2025.10.06

アクティブな日のハーバルケア ~取り入れ方編~

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ぐっと過ごしやすくなる秋は、カラダを動かすにもぴったりの季節。
ウォーキングやランニングといった有酸素運動から、軽いストレッチやヨガといったスローなトレーニングまで、健康のためにさまざまな運動を心がけている方は多いと思いますが、しかし、毎日のこととなると、ついついサボりたくなってしまうことも…

そんな時におすすめなのが、やる気をアップさせてくれるハーブティーや、疲れを優しくほぐしてくれるアロマ。

今回は、前回ご紹介した〈スポーツアロマ編〉に続き、アクティブに過ごしたいときに最適な、お手軽な方法をご紹介します。

ハーブティーで水分補給

運動時の水分補給を、水やスポーツドリンクではなくハーブティーにしてみましょう。
数々の伝説を残したマラソンランナー、アベベ選手は、ハイビスカスティーを補給しながら走っていたのだとか。
また、アルゼンチンやブラジルなど、南米のサッカー強豪国では、〈飲むサラダ〉とも表現されるマテ茶が日常的に愛飲されており、これが強健な体力の秘密なのではないかと言われています。

アロマタオルで手軽にリフレッシュ

あとひと息、という時にチカラをくれるのがハーブの香り。
タオルやウェアに精油を垂らしておけば、運動中でも手軽に嗅ぐことができるので、おすすめです。
気になる汗のにおいもケアできるので、一石二鳥ですね!


ご注意ください
柑橘系の精油には、光毒性作用を持つものもあるので、日中の肌への直接の使用は避けましょう。

運動後のアロママッサージで筋肉疲労をケア

運動後の疲労を残さないよう、その日のうちにアロマトリートメントを。
キャリアオイル(ホホバ)に、ローズマリーやラベンダーの精油を数滴混ぜた手作りマッサージオイルで、全身をしっかりケアしましょう。
疲れが和らぎ、気分もほぐれます。

マッサージオイルの作り方
キャリアオイル30mlに精油を3~6滴を加え、よく振って混ぜ合わせます。冷暗所で保管して約1ヶ月で使い切ります。

カラダだけでなく、ココロまで健やかに整えてくれるハーブのチカラ。
運動前後のさまざまなシーンで取り入れることができるので、無理なく続けられる自分にぴったり合った方法で、ぜひ試してみてくださいね。
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2025.10.03

アクティブな日のハーバルケア ~スポーツアロマ編~

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ぐっと過ごしやすくなる秋は、カラダを動かすにもぴったりの季節。
ウォーキングやランニングといった有酸素運動から、軽いストレッチやヨガといったスローなトレーニングまで、健康のためにさまざまな運動を心がけている方は多いと思いますが、 しかし、毎日のこととなると、ついついサボりたくなってしまうことも…

そんな時におすすめなのが、やる気をアップさせてくれるハーブティーや、疲れを優しくほぐしてくれるアロマ。
自然のチカラを借りて、楽しく、心地よく。
ハーブと一緒に、健やかなカラダづくりを目指しましょう!

運動とハーブのいい関係

リラックスや癒しのイメージが強いアロマですが、香りの種類や使い方次第で、さまざまな効果が期待できるのをご存知でしょうか。

やる気を高めたり、カラダのリズムを整えたり…
アロマセラピーをスポーツの分野に取り入れ、運動時のコンディショニングに生かそうという手法が「スポーツアロマ」と称され、近年、幅広く活用されるようになってきました。
アスリートたちの間では、アロマだけでなくハーブティーも積極的に取り入れられています。

自分の好みや気分に合ったものを選ぶことが大切ですが、アクティブな日にはまず、これらのアロマを試してみてください。

ペパーミント

清涼感のある香りは、やる気を高めたい時や運動後のクールダウンにおすすめです。

ローズマリー

マッサージオイルに精油を加えて。
巡りを促し、心身を活発に整えたい時にも適しています。

グレープフルーツ

明るく爽やかな香りは、活力を与えてくれるので、運動前に嗅ぐのが◎
ダイエット目的の方にもぴったりです。

次回は、アクティブに過ごしたい時に最適なハーブの〈取り入れ方編〉をご紹介します。
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