2023.11.30

冬のココロとカラダに嬉しい「ゆず」の魅力

ページを共有する
閉じる
ページを共有
ページリンクをコピー
湯船にぷかぷかと浮かべたり、あたたかいお鍋にキュッと搾りかけたり。
日本の冬は、「ゆず」の出番がたくさんありますよね。
ココロがほっと和む清々しい香りと落ち着いた酸味に、「冬がやってきたな」と感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな和ハーブを代表する「ゆず」の魅力について、たっぷりとご紹介します。

香りよし、食べてよし「ゆず」が日本人に愛される理由

あらゆる柑橘類の中でも、もっとも耐寒性に優れているといわれる「ゆず」。
寒冷地で育つことから、寒い季節を乗り切るのに役立つ、私たちにうれしい成分がたっぷり含まれているんですよ。

「ゆず」の香りに含まれるリモネンという成分には、巡りをサポートして寒さ知らずの毎日を応援してくれるという嬉しい働きも。
健康を祈って冬至の日にお風呂に「ゆず」を浮かべるのには、こうした目的があったのですね。

柑橘ならではの清々しい香りは、イライラを落ち着かせ、穏やかで和やかな気分にさせてくれます。
この優しい香りに加えて保湿効果もあることから、古くから化粧品の原料としても重宝されてきました。 続いて、食べてもうれしい「ゆず」の働きをご紹介しましょう。

まずは、果皮に美しさや健康づくりに役立つビタミンCがたっぷり含まれていること。
そして果肉や果汁には、日々を元気に導くクエン酸が多く含まれています。
果汁を搾ってお料理にかけたり、果皮を刻んで椀ものに添えたり。日本の食文化には「ゆず」が深く結びついていますね。

皮も種もまるごと使い尽くす、先人たちの知恵

果汁はもちろん、果皮や種に至るまで、幅広く役立てられてきた「ゆず」。
ここからは、古来受け継がれる活用術をご紹介します。

果皮たっぷりのこく深い調味料「ゆず味噌」

【材料】
・ゆず …… 1個
・味噌 …… 150g
・砂糖 …… 大さじ5
・みりん、酒 …… 各大さじ2

【作り方】
1.ゆず1個分の果皮をよく洗い、千切りにし、果汁を搾っておく。
2.味噌、砂糖、みりん、酒を鍋に入れ、木べらでかき混ぜながら中火で煮詰める。
3.火を止めて、1.を入れてよく混ぜ、密封瓶に入れ、冷蔵庫で保管する。

Point
ナスやこんにゃくの田楽にはもちろん、鶏肉や豚肉につけて香ばしく焼くのもおすすめです。ごはんとの相性も抜群。さまざまにアレンジしてお楽しみください。

ほっこり香ってしっかり保湿「ゆずの種ローション」

【材料】
・ゆずの種 …… 20g
・焼酎 …… 140ml

【作り方】
1.ゆずの種を瓶に入れ、1日に1回瓶を振りながら、約10日間焼酎漬けにする。
2.ゆずの香りや色が移り、少しとろみのあるテクスチャーになれば完成。種を取り出し、密封瓶に入れて、冷蔵庫で保管する。

Point
とろみの正体は、ゆずの種に含まれる「ペクチン」という成分。保湿・保水性に優れたローションに仕上がります。ボディに塗って使う場合は、そのままでもOKですが、顔に塗る場合は精製水で約3倍程度に薄めてから使いましょう。
※使用前には必ずパッチテストを行ってください。


「ゆず」は、寒い季節の肌・ココロ・カラダを応援してくれる頼もしい味方!
暮らしのさまざまなシーンで活用し、寒さに負けない元気ときれいを、目指しましょう。
ページを共有する
ライフスタイル
2023.11.17

ゴホンッを跳ね返したい時のハーブ3選

ページを共有する
閉じる
ページを共有
ページリンクをコピー
季節の変わり目や体力が落ちていると思ったら、なんだか喉に違和感が…。
冷え込みが厳しくなり、乾燥する時期は、外敵を跳ね返すバリア機能が弱まります。
イガイガやゴホゴホに負けないカラダをつくるためにも、ハーブを上手に活用しましょう。

1. エキナセア

人間が本来持っている、健康を維持するチカラの発揮に役立つとして、近年注目が高まっているエキナセア。
空中に浮遊する外敵を跳ね返すチカラが期待できるので、引き始めには活用したいハーブです。

2. リコリス

著名なシンガーが、ライブ中の水分補給にリコリスティーを飲むなど、声を守る働きが有名です。
漢方で「甘草」と呼ばれるように、砂糖の50倍もの甘さがあり、のど飴にも利用されるハーブです。

3. ローズヒップ

レモンの20~40倍のビタミンCを含むと言われ、ビタミンCを消耗した時の補給に役立ちます。
他にも、リコピンやカロテンなどを含み、高い栄養価は体力の回復だけでなく、予防にも役立てることができます。



単独でも美味しく飲めるハーブですが、上から大匙《1:0.5:2》の割合でブレンドすれば、ゴホゴホのあらゆるトラブルに働きかけるハーブティーの完成です!

さらに、エルダーフラワーとシベリアンジンセンを、それぞれ《0.5》プラスすれば、カラダにこもった不要な熱や水分を排出し、ココロをも元気づけてくれるハーブティーにバージョンアップ!
ぜひお試しくださいね。
ページを共有する
ハーブ3選
2023.11.10

〈植物のお医者さん〉コンパニオンプランツとは?

ページを共有する
閉じる
ページを共有
ページリンクをコピー
実りの秋。家庭菜園で育てた野菜や果実の収穫を、楽しまれている方もいらっしゃるかと思います。
一方で、これから秋植え野菜にチャレンジされる方に、ぜひ知っていただきたいのが、コンパニオンプランツ(共栄作物、共存作物)。
野菜や花と一緒に植えることで、病害虫を防いだり、生育や風味によい影響を与える植物のことを指します。

そこで今回は、一般的に相性がよいとされているハーブと植物の組み合わせを、3つご紹介します!

ローマンカモミール×タマネギ、キャベツ

「植物のお医者さん」の別名を持つカモミール。
近くに生えている植物を、健康にする働きがあるといわれるためで、タマネギやキャベツ(アブラナ科全般)などのコンパニオンプランツとして知られています。
病害虫の天敵(アブラムシやカマキリ)を呼び寄せたり、受粉に必要な昆虫(ミツバチやアブなど)を呼ぶなど、生育の助長だけでない活躍が期待されます。

ラベンダー×バラ

清々しい芳香がリラックスに最適なラベンダー。
受粉に必要な昆虫を呼ぶ一方で、この芳香が多くの害虫の忌避成分となります。
このような働きのある植物は、バンカープランツ(おとり植物、天敵温存植物)とも呼ばれます。
バラやバラ科の果樹(ラズベリーやイチゴなど)と相性がよいです。

ミント類×トマト、大根

爽快な香りで生活のあらゆるシーンで活用されるミント類。
トマトや大根(アブラナ科全般)、ブルーベリーなどと相性がよく、さまざまな害虫やネズミを遠ざけ、生育を助長します。
しかしながら、ミント類は繁殖力が旺盛なため、混植すると、肝心の植物の成長を妨げる恐れがあります。
そのため、鉢植えにしたものを、植物の近くに置くのが有効的です。


他にも、飛翔害虫を忌避する働きのあるセージや、キャベツの生育を助けるフェンネル、そしてトマトの生育を助けるレモンバーム、パセリ、バジル等など、相性のよいハーブと植物の組み合わせはたくさんあります。

家庭菜園を華やかに彩り、香りも楽しめるハーブ。
無農薬栽培の助っ人として、試してみてはいかがでしょうか。
ページを共有する
ハーブのトリビア
2023.11.07

木枯らしに負けないハーバルライフ

ページを共有する
閉じる
ページを共有
ページリンクをコピー
朝晩や日ごとの寒暖差が著しく、急激に冷えるこの季節。「上着が一枚足りなかった!」という日もあるのではないでしょうか。
この寒暖差が、ココロとカラダにとって大きな負担となり、バランスは崩れがちに。
そこで今回は「木枯らしに負けないハーバルライフ」をご紹介します。

リラックスして寒さを解放

寒さを感じたり緊張したとき、カラダは筋肉をこわばらせます。
逆にリラックスした状態では、手足の先まで血が巡るため、寝ている赤ちゃんのようにあたたかなカラダになります。

寒さを解放させるためにも、あくびや深呼吸、肩甲骨を上下に動かすなど、意識的にリラックスすることを心掛けましょう。

ハーブティーはそのイメージ通り、リラックスに役立つものが多くあります。
カモミールやレモンバームといったおなじみのもの以外にも、日本人に馴染みの深いジンジャーも、安心感を得られるハーブといえるかもしれません。

また、エキナセアやエルダーフラワーは、冬に負けない防衛力を高めるハーブとして知られています。
冬に体調を崩しやすい方は、この2つのハーブが「緑のくすり箱」として、大いに役立つでしょう。

柑橘の香りで活力チャージ

アロマでもリラックスに向くものは多いのですが、中でも柑橘系の香りはただリラックスするというだけでなく、同時に活力も与えてくれるのが特徴です。

寒い時期では、甘さやビターさを併せ持つマンダリンや柚子(ゆず)が特に合うでしょう。
おすすめは、天然塩とアロマを組み合わせたアロマバス。
リラックスした状態を保つためには、38~40度のぬるめのお湯に、長めに浸かるのがポイントです。

気温の変化が大きく体調にも気を使う季節ですが、あたたかなハーブティーが美味しい季節でもあります。
本格的な寒さが訪れる前にひと工夫。
縮こまらず活発に、健やかな冬を迎えましょう。
ページを共有する
ライフスタイル