2023.11.17

ゴホンッを跳ね返したい時のハーブ3選

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季節の変わり目や体力が落ちていると思ったら、なんだか喉に違和感が…。
冷え込みが厳しくなり、乾燥する時期は、外敵を跳ね返すバリア機能が弱まります。
イガイガやゴホゴホに負けないカラダをつくるためにも、ハーブを上手に活用しましょう。

1. エキナセア

人間が本来持っている、健康を維持するチカラの発揮に役立つとして、近年注目が高まっているエキナセア。
空中に浮遊する外敵を跳ね返すチカラが期待できるので、引き始めには活用したいハーブです。

2. リコリス

著名なシンガーが、ライブ中の水分補給にリコリスティーを飲むなど、声を守る働きが有名です。
漢方で「甘草」と呼ばれるように、砂糖の50倍もの甘さがあり、のど飴にも利用されるハーブです。

3. ローズヒップ

レモンの20~40倍のビタミンCを含むと言われ、ビタミンCを消耗した時の補給に役立ちます。
他にも、リコピンやカロテンなどを含み、高い栄養価は体力の回復だけでなく、予防にも役立てることができます。



単独でも美味しく飲めるハーブですが、上から大匙《1:0.5:2》の割合でブレンドすれば、ゴホゴホのあらゆるトラブルに働きかけるハーブティーの完成です!

さらに、エルダーフラワーとシベリアンジンセンを、それぞれ《0.5》プラスすれば、カラダにこもった不要な熱や水分を排出し、ココロをも元気づけてくれるハーブティーにバージョンアップ!
ぜひお試しくださいね。
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ハーブ3選
2023.10.31

伝説の数だけ魅力がある! 庶民の薬箱、エルダーフラワーの活用法

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ハーブ界の万能選手、エルダーをご存じでしょうか。
イギリスでは生垣や道端によくみられる低木で、クリーム色の小さな花を房状にまとまって咲かせる、可愛らしく素朴な印象のハーブです。
花が終われば黒味がかった紫色の小さな実をつけ、その黒い色から学名は「nigra=黒い」という意味があります。

数々の伝説や迷信を持つハーブ

エルダーは魔除けの木として、庭先に植えたり生垣になっていたりする一方で、エルダーを切ると木に宿る精霊の怒りに触れ、仕返しをされるという伝説もあり、古いお屋敷には切れずに、大きく育ったエルダーがよく見られるとか。

他にも、魔女が好む木といわれていたり、キリスト教ではユダが首をくくった木であり、キリストの十字架になった木、と考えられているなど、エルダーに関連するエピソードの多さは、他のハーブの比ではありません。

古来から人々が実際に体感したエルダーの働きや、生活に密着して使われてきた存在感の大きさを証明しているかのようですね。

庶民の薬箱

古くは、根や幹は下剤として、葉は軟膏として、すべての部位が生活に活用されていました。
高価な薬を買えない庶民にとっては、欠かすことのできない万能ハーブだったことから「庶民の薬箱」と呼ばれていたといいます。 現代では主に、花と実が有名ですが、特にハーブティーなどとして飲む際には花が活用されます。
エルダーフラワーのハーブティーは、主に春先のグズグズなどで止まらない鼻水を和らげたり、ゴホゴホやイガイガを緩和させることに用いられます。

そして、マスカットに例えられる甘くフルーティーな香りを持っており、砂糖やレモンを加えた「コーディアル」と呼ばれるシロップとしても愛されてきました。

コーディアルをつくってみよう

近年、日本でもエルダーのコーディアルは、知られるようになってきました。
ビン詰めで販売しているものもありますが、意外と簡単につくれるので、お家でつくってみてはいかがでしょうか。
イギリスでは、生のものからつくりますが、手に入りにくい場合は、ドライハーブでつくることができます。

コーディアルは、お水やお湯で5倍くらいに希釈して飲むほか、炭酸水や白ワインで割ったり、ヨーグルトなどにかけても美味しく召し上がれます。
さらに、ミントやライムでアレンジすれば、ドイツで人気のワインカクテル「フーゴ」も楽しめます。

様々な逸話を持ち、恐れられたり頼られたりしながら、身近に育つエルダーを使ったコーディアルという伝統的な飲み物がある。
そんな文化に触れると、古くから重宝され続けているハーブであることがよくわかりますね。
ドライハーブでも十分にエルダーの働きを役立てられるので、あなたの薬箱にも加えてみませんか?
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ハーブのトリビア
2022.07.06

7月のおすすめハーブ「フェンネル」

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食欲不振になりがちな夏。
冷たい飲み物や食べ物ばかりで、胃腸も弱りがちです。
香辛料で食欲をかき立てて、機能が低下しがちな夏のカラダに活を入れてくださいね。
そこで活用したいのが、スパイシーなハーブ。
中でも沖縄料理において、胃腸の調子を整える島野菜「イーチョーバー(胃腸葉)」として親しまれている、あるハーブをご存知でしょうか。

今回は、甘くスパイシーな香りで軽快な日々をサポートする、食材としても大活躍のハーブ「イーチョーバー」こと「フェンネル」をご紹介します。

「フェンネルがあるのに摘まないのは愚かだ」と記されるほどの万能さ

地中海沿岸原産のセリ科の多年草。
古代エジプトの医学書には「フェンネルがあるのに摘まないのは愚かだ」と記されているほど多くの働きを持つ、最も古くから栽培されていたハーブのひとつです。
羽毛のように細く軽やかな葉と、傘状に咲き広がる黄色い小花が特徴です。

邪気を祓う薬草として呪術などにも使われた歴史があり、今も欧米では6月24日、聖ヨハネの日の前夜に、フェンネルやセントジョンズワートなどを束ねた魔除けのリースが玄関に飾られます。

臭くなった肉の香りを回復するパワーが!?

ハーブティーでは、芳香に富んだ果実を用います。
和名の「茴香(ウイキョウ)」は「香りを回復する」の意で、臭くなった肉の香りをよくすることから名付けられました。
同様に、芳香の強いハーブのスターアニスは「大茴香(ダイウイキョウ)」、ディルやキャラウェイは「姫茴香(ヒメウイキョウ)」と呼ばれ、いずれも料理では香りづけに使われます。

とくに、甘く優しい香りのフェンネルは、ドイツの小児科において、フェンネルシロップやフェンネルハニー(はちみつ漬け)が活用されています。
どちらも、ガラガラやゴホゴホ予防など、季節の変わり目の体調管理に最適です。

ダイエットの強い味方! 語源は「細くなる」

古代ギリシャ語では、フェンネルを「Marathon(マラトン)」といいますが、これは「細くなる」を意味する「maraino(マライノ)」に由来します。
また、かつての清教徒たちはフェンネルの香りが空腹を紛らわせてくれるとして、教会の説教の時間に果実を噛んでいたと伝えられています。


甘さとスパイシーさを持ち合わせたフェンネルの香りは、邪悪なものをやんわりと振り払い、その葉のような繊細さと軽快さを与えて、颯爽とした躍動する日々へと導いてくれるでしょう。
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季節のおすすめハーブ
2022.02.02

ハーブとアロマで、冬に負けないカラダづくり

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凍てつくような寒さ厳しい日が続いています。
この寒さの峠を越えれば立春、暦の上では春がはじまります。
健やかに春を迎えるためにも、カラダの内側からも寒さに備えることが大切です。

〈冷えは万病のもと〉と言われるように、冷えからくる不調はさまざま。
カラダの防衛力が下がったり、女性バランスの乱れも気になるところです。

そこで今回は、冬に負けないカラダづくりをご紹介します。

温めるべきは3つの「首」

まずは、カラダを温めることが肝心です。
特に女性は、3つの首〈首、手首、足首〉を冷やしてはいけない、と言われています。
ここは、カラダの大切な神経が集まっている部分。

しかし、非常に外気の影響を受けやすく、冷えるとココロとカラダのバランスが崩れてしまいます。
逆に、この部分を温めることで効率よく全身を温めることができ、巡りの良いカラダを保てます。

防寒具で温めるのはもちろんのこと、アロマバスやジンジャー、シナモンがブレンドされたハーブティーで、ゆったりカラダを温めて、崩れがちなバランスを整えましょう。

乾燥→ストレス→乾燥で、悪循環に

空気が乾燥する冬は粘膜の働きが落ち、グズグズ、ゴホゴホ、イガイガといったトラブルが頻発します。
また、粘液の一つである唾液の分泌は、緊張によるストレスによって低下するそうです。

ストレスは、カラダの防衛力をも低下させます。
乾燥対策とストレス対策、どちらも健やかなカラダづくりには欠かせないポイントです。

乾燥対策(粘膜保護)のハーブティーにはブルーマロウやマシュマロウなどを、ストレス対策にはカモミールやレモンバームがおすすめです。

アロマではハニーマートルやオレンジ、ベンゾインをお試しください。
3種をブレンドすると、より効果的です。

質の良い休息を

カラダを温める、ストレスを発散する以外にも、防衛力を高める方法があります。
それは、良質な休息をとること。

おやすみ中、カラダの中では、ダメージを修復したり、外敵と戦うエネルギーを蓄えるなど、防衛力を高める活動をしています。
その活動を促すためにも、できるだけ心底リラックスしている状態=質の良いおやすみとなるよう、手助けをしてあげましょう。 リラックスが得意なハーブやアロマの中でもパッションフラワーやバレリアンは、ぐっすりへと誘うのが巧みなハーブです。
ストレス対策でおすすめしたカモミールやレモンバームも◎
アロマはラベンダーやオレンジが、深いおやすみへと導いてくれます。


冬を健やかに過ごすためには、栄養補給や運動不足の解消なども心がけたいところです。
ハーブやアロマを気張らず生活に取り入れて、私たちが本来持つ健康を維持するチカラを高めていきましょう!
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ライフスタイル
2021.02.05

乾燥の季節に役立つフトモモ科の香りたち

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アロマセラピーでは様々な種類の植物を使います。
使用する部位も様々ですが、今回は植物の「科」に焦点をあてた内容で、使えるエッセンシャルオイルのバリエーションを、増やしていただきたいなと思います。

中国名が沖縄方言に!?

普段よく目にするエッセンシャルオイルは、実はシソ科とミカン科のものが、多くを占めています。
シソ科はラベンダーやミント、ローズマリーなど。
ミカン科はオレンジやレモン、ベルガモットなど。
他にもバラ科やイネ科など様々な科の植物がありますが、今回注目したいのは「フトモモ科」です。

「えっ? ふともも?」と少し驚きますが、この科名の由来となった「フトモモ」という植物の由来を調べてみると、からだの太ももとは関係なく、中国名の「蒲桃(プータオ・プータウ)」が沖縄方言で「フートー」となり、「フトモモ」となったという説があります。

オーストラリアに多いフトモモ科の植物

熱帯・亜熱帯に分布する植物で、特にオーストラリアに多く見られます。
フトモモ科の中でも有名なユーカリは、コアラが食べているイメージもあり、オーストラリアの印象にも、合点がいくのではないでしょうか。 ユーカリの他には、ティートゥリーも有名です。
どちらも強い抗菌力があり、スーッとしつつも、少し落ち着いた樹木の香りを持っています。
ものによってやや雰囲気や強弱が変わるものの、全体的にこのスーッと感と落ち着いた樹木の香り、そして抗菌力は、フトモモ科のエッセンシャルオイルに共通するところです。

深呼吸を促す働きも

フトモモ科の植物には、ユーカリ、カユプテ、ニアウリなど、呼吸器系に対してよい働きをするものが多くあります。

抗菌力も高いので、寒い季節の乾燥対策やゴホゴホ予防など、お部屋で香らせておくのに向いています。

春先のムズムズでくしゃみが止まらないような時やイガイガする時には、お風呂に入る際、湯船に少しオイルを垂らしておくと、そのスチームで、とても楽になりますよ。

実はメンタル面にも使える

そんなフトモモ科の中にも、少しユニークなキャラクターがいます。

他のフトモモ科のエッセンシャルオイルと比べて、ややマイルドな香りのハニーマートルもそのひとつ。
フトモモ科の抗菌力に加えて、落ち込んでしまうような時に、神経を落ち着かせながらも活力を向上させてくれる香りです。
温めたはちみつレモンのような香りでシャープ過ぎず、ツンとした香りが少し苦手な方の、空気浄化オイルとしてもおすすめです。

レモンティートゥリーも、ハニーマートルと似た感じで使えますが、虫よけとして使うこともあり、シトラスの香りを強く持っています。

別名「ラベンダーティートゥリー」の香りとは?

フラゴニアやロザリーナもユニークな働きを持っています。

フラゴニアは、全身のトニック(元気づけ)剤のように働き、女性特有のブルーな日の倦怠感やメンタル面のバランス回復に役立ちます。

ロザリーナは、女性版のティートゥリーとも形容され、別名を「ラベンダーティートゥリー」といいます。
ラベンダーのリラックス成分とティートゥリーの免疫調整成分を合わせ持ち、空気浄化をしながらストレス対策としても使えるオイルです。

フトモモ科の香りは、柑橘や花の香りと比べると、少し地味に感じ、敬遠しがちな方もいるかもしれません。
しかし、ひとたび使うとその便利さと爽やかな香りの魅力に魅入られて、アロマセラピーの世界がぐっと広がります。
ぜひ一度体験してみてくださいね。
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ハーブのトリビア
2019.02.15

マスクの中でも爽やかな呼吸を! イヤな匂いはアロマで解消

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今日の天気予報で、シーズン初めての「要注意」とアナウンスがありました。
それは、ムズムズ、グズグズの飛散量。これからますますマスクが欠かせない時期です。
しかし、ゴムで耳が痛くなる、息苦しい、メガネが曇る、イヤな匂いがするなど、実は煩わしさの多いアイテム。

そこで、マスクのストレスを軽減する、アロマ活用法をご紹介します!

精油の香りと抗菌力を活用

数分付けただけでも気になるマスクの匂い。
自分の唾液の匂いや、マスクの仕上げに使われている消毒液の匂いなどが入り混じり、一度外すと、再び付けるのが躊躇われる匂いがします。

そんなイヤなマスクの匂いには、精油を希釈したアロマスプレーが便利です。
爽やかな香りを発する精油は、同時に抗菌作用を持ち合わせているものも多いので、匂い対策にはバッチリ!
そのうえ、合成香料と違って、香りがある程度、自然にとんでくれるのも魅力です。
>> 「アロマスプレー」の作り方はこちら

好みや目的で香りを選んで

使用する精油は、重要視したい目的によって、変えてみましょう。
例えば、ゴホゴホ対策であれば、抗ウイルス作用の強いティートゥリー、イガイガする乾燥やグズグズ対策にはユーカリをお試しください。

他にも、外からのイヤな匂いを防ぐために付けるならばラベンダーやパインなど、すっきりしていて、リラックスできるものがおすすめです。
眠気を覚ましたいならレモンやグレープフルーツななどもよいでしょう。

マスクに香りを移す

アロマスプレーを作るのが面倒な場合は、マスクの端っこに、ほんの少しだけ精油をつける省略系もありますが、顔に精油が直接つかないように注意が必要です。
垂らすというよりも、ドロッパーに残っている精油を、ひとなでする程度でも十分香りますよ。

または、マスクの箱に、香り袋(サシェ)や精油を垂らしたコットンを入れておき、香りを移すというのもよいでしょう。
>> 「香り袋」の作り方はこちら

日常に欠かせないマスクを、香りでさらなる便利アイテムにしてみてくださいね。
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ちょこっとテクニック