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イギリスでは生垣や道端によくみられる低木で、クリーム色の小さな花を房状にまとまって咲かせる、可愛らしく素朴な印象のハーブです。
花が終われば黒味がかった紫色の小さな実をつけ、その黒い色から学名は「nigra=黒い」という意味があります。
数々の伝説や迷信を持つハーブ
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他にも、魔女が好む木といわれていたり、キリスト教ではユダが首をくくった木であり、キリストの十字架になった木、と考えられているなど、エルダーに関連するエピソードの多さは、他のハーブの比ではありません。
古来から人々が実際に体感したエルダーの働きや、生活に密着して使われてきた存在感の大きさを証明しているかのようですね。
庶民の薬箱
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高価な薬を買えない庶民にとっては、欠かすことのできない万能ハーブだったことから「庶民の薬箱」と呼ばれていたといいます。
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エルダーフラワーのハーブティーは、主に春先のグズグズなどで止まらない鼻水を和らげたり、ゴホゴホやイガイガを緩和させることに用いられます。
そして、マスカットに例えられる甘くフルーティーな香りを持っており、砂糖やレモンを加えた「コーディアル」と呼ばれるシロップとしても愛されてきました。
コーディアルをつくってみよう
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ビン詰めで販売しているものもありますが、意外と簡単につくれるので、お家でつくってみてはいかがでしょうか。
イギリスでは、生のものからつくりますが、手に入りにくい場合は、ドライハーブでつくることができます。
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さらに、ミントやライムでアレンジすれば、ドイツで人気のワインカクテル「フーゴ」も楽しめます。
様々な逸話を持ち、恐れられたり頼られたりしながら、身近に育つエルダーを使ったコーディアルという伝統的な飲み物がある。
そんな文化に触れると、古くから重宝され続けているハーブであることがよくわかりますね。
ドライハーブでも十分にエルダーの働きを役立てられるので、あなたの薬箱にも加えてみませんか?