
花は咲き、緑は濃くなり、少し歩くだけでも、さまざまな植物が楽しめますね。
ハーブを学ぶと、これまで気にも留めなかった道端の草花が、宝物のように見えてきます。
近所の土手には、ハルジオンやヨモギなどにまじって、カモミールが群生している穴場があります。
誰にも気づかれていないのか、気にも留められていないのか、皆さん素通りされていますが、私は小躍りするほど楽しい場所です。
毎年この時期は、家族を誘ってカモミール摘みが恒例行事になっています。

やはり、香りが素晴らしい!
風が吹くたび、はちみつりんごのような香りに包まれて、気持ちが穏やかになります。

南阿蘇村でのカモミール収穫体験が毎年活かされます。

カモミールをフードドライヤーで乾燥させてみる

まずはしっかり水洗い。
今回のカモミールは、人の手入れ、管理が一切されていないので、汚れや虫を落とすためによく洗います。
洗いながら、この水にカモミールの養分が溶け出しちゃっていないかな、と不安が脳裏によぎります。

寝る前にセットして、朝一で確認することに。ドキドキです!
自作のカモミールティーを飲んでみる

乾燥直後のカモミールは、生とは比較にならないくらい香りが強く、部屋中がカモミールの香りに包まれるほど!
花びらの白色と花托の黄色が映えて、見た目も香りも100点! さて風味はどうでしょう…

香りの印象そのままのコク深い風味で、リラックスより活力がわくような味わいでした。
これが野生の力強さでしょうか。
なにより近所でカモミールを見つけて、収穫して、ひと手間かけて飲む、という体験が、いつものカモミールティーとは違うエッセンスとして、愛おしく感じました。
春から夏へ、季節が巡り、また新たな植物が芽吹き、花咲きます。
皆さんも、思いがけないハーブとの出会いを、楽しんでくださいね。