2026.04.10

伝説をまとうハーブ、エルダーフラワーの魅力と楽しみ方

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エルダーフラワーの花

エルダーフラワーは、ヨーロッパで古くから親しまれてきたハーブです。
イギリスでは生垣や道端でよく見られる低木で、クリーム色の小さな花を房のように咲かせる、可憐で素朴な印象があります。
花が終わると黒みがかった紫色の小さな実をつけ、その色にちなみ、学名の「nigra」には「黒い」という意味があります。

この記事でわかること

・エルダーフラワーにまつわる伝説や言い伝え

・古くから人々に親しまれてきた背景

・コーディアルで楽しむ、おすすめの取り入れ方

伝説や言い伝えをもつ、エルダーというハーブ

エルダーにまつわる伝説をイメージした風景

エルダーは、魔除けの木として庭先に植えられたり、生垣として親しまれたりしてきた一方で、切ると木に宿る精霊の怒りに触れる、という言い伝えも残っています。
古いお屋敷に大きく育ったエルダーが見られることがあるのも、そんな伝承と無関係ではないのかもしれません。

ほかにも、魔女が好む木といわれていたり、キリスト教圏ではユダが首をくくった木、あるいはキリストの十字架に使われた木と考えられていたりと、エルダーにはさまざまな物語が語り継がれています。
こうしたエピソードの多さからも、エルダーが人々の暮らしのそばに長く寄り添ってきた存在であることがうかがえますね。

暮らしの中で親しまれてきたエルダー

エルダーは、古くから人々の暮らしの中で幅広く親しまれてきたハーブです。
高価な薬が身近でなかった時代には、生活の知恵として活用されてきたことから、歴史的には「庶民の薬箱」とも呼ばれていたそうです。

エルダーフラワーを使ったハーブティー

現代では、主に花と実がよく知られており、特にハーブティーでは花を用いることが一般的です。
エルダーフラワーは、マスカットを思わせるような甘くフルーティーな香りが特徴で、春から初夏の季節にもよく似合います。

また、砂糖やレモンを加えた「コーディアル」としても親しまれており、爽やかな風味を楽しめる伝統的な飲みものとして愛されています。

甘くやさしい香りが魅力のエルダーフラワーは、ハーブティーにもコーディアルにも取り入れやすいハーブです。

コーディアルで楽しむ、エルダーフラワー

エルダーフラワーコーディアル

近年、日本でもエルダーフラワーのコーディアルは少しずつ知られるようになってきました。
ビン詰めの商品もありますが、意外と手軽につくれるので、ご自宅で楽しんでみるのもおすすめです。
イギリスでは生花からつくることもありますが、手に入りにくい場合はドライハーブでもつくることができます。

はじめてでも簡単。ドライハーブでも楽しめる

手作りハーブコーディアルに挑戦してみませんか?

作り方を見る
エルダーフラワーコーディアルのアレンジドリンク

コーディアルは、水やお湯で5倍ほどに希釈して飲むほか、炭酸水や白ワインで割ったり、ヨーグルトにかけたりしてもおいしく楽しめます。
さらに、ミントやライムを加えれば、ドイツで人気のワインカクテル「フーゴ」風のアレンジも楽しめます。

おすすめの楽しみ方

・水や炭酸水で割って、すっきり爽やかに

・白ワインに合わせて、軽やかなアレンジに

・ヨーグルトにかけて、デザート感覚でも

さまざまな伝説や物語をまといながら、古くから人々の暮らしの中で親しまれてきたエルダーフラワー。
そんな背景を知ると、コーディアルという伝統的な飲みものにも、いっそう魅力を感じられますね。

エルダーフラワーのやさしい風味を、ハーブティーやコーディアルで気軽に楽しんでみませんか?

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ハーブのトリビア
2025.11.27

美味しく冬に備える「手作りハーブコーディアル」

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季節の変わり目によるプチ不調や、乾燥、冷えに悩まされるこの時期。
これから訪れる本格的な寒さに負けないためにも、ハーブのチカラでカラダとココロを穏やかに整えておきたいものですね。

今回は、この季節におすすめの2つのハーブをピックアップ。
手軽に美味しく生活に取り入れる方法をご紹介いたします。

冬の元気をサポートする2大ハーブ

寒さに負けないカラダづくりをサポートしてくれるのが、「エルダーフラワー」と「リコリス」という2つのハーブ。
ヨーロッパでは、冬に向かうにつれて需要が高まる、とてもポピュラーなハーブです。

ハーブティーに使われるのは花と実「エルダーフラワー」

エルダーフラワーは、ヨーロッパ原産の落葉低木に咲く花で、和名は西洋ニワトコ。
乳白色の小さな花はとても可憐で、イギリスでは庭先でよく育てられているのだとか。
マスカットのような香りも魅力です。

ヨーロッパでは数百年前から万能ハーブとして人々に親しまれ、花を煎じたティーは、季節の変わり目のグズグズやムズムズに役立ちます。

使用部位は根っこ! 天然の甘味料「リコリス」

リコリスは、和名で「甘草」と呼ばれるハーブ。
マメ科の多年草で、初夏になると薄紫色の美しい花をつけます。

学名にギリシャ語で「甘い根」を意味する Glycyrrhiza が使われており、根から抽出されたエキスは砂糖の50倍もの甘さ。
のど飴に配合されているのをよく見かけますよね。
空気の乾燥などでイガイガが気になる時期や、美声を保ちたい時に活躍するハーブです。

「ハーブコーディアル」で美味しく取り入れる


今回は、「エルダーフラワー」と「リコリス」を使ったハーブコーディアルを作ってみましょう。

ハーブコーディアルとは、ハーブや果実を原料に、保存のために砂糖や酸を加えたノンアルコールシロップのこと。
ハーブのパワーを存分に取り入れられる、甘くて美味しいシロップです。 『英国版おふくろの味! 巷で話題のハーブコーディアル』でもご紹介したつくり方を、もう一度おさらいしましょう!

「エルダーフラワー」と「リコリス」のコーディアルのつくりかた


【準備するもの】
・ ドライハーブ (エルダーフラワー …15g、 リコリス … 15g)
・ ブラウンシュガー … 250g
・ 水 … 400cc
・ レモン汁 … 大さじ1

【用具】
・ 鍋 ・計量カップ ・ろうと ・スプーン ・茶こし ・保存瓶(0.5L)

1

鍋に水を沸騰させ、火を消してからドライハーブ(エルダーフラワーとリコリス)を入れ、蓋をして5分蒸らす。

2

茶こしを使ってハーブを濾し、再び鍋に戻す。

3

ブラウンシュガーとレモン汁を加えたら火にかけ、よく溶かす。

4

冷めたら保存瓶に移して冷蔵庫で保管する。(消費期限は約1週間)

お湯割りでポカポカ! コーディアルのホットアレンジ

肌寒い季節は、カラダをあたためるお湯割りがおすすめ。
大さじ1程度のコーディアルをカップに入れ、お湯(200cc)を注ぐだけ。
湯気とともにエルダーフラワーの優しい香りがふわっと広がり、ほっこりリラックスできます。

冬の元気を優しくサポートする「エルダーフラワー」と「リコリス」。
保存がきくハーブコーディアルなら、すぐに使えてとっても便利。
希釈してさまざまなドリンクにアレンジしたり、お菓子づくりに活用したり、楽しみながら、寒さや乾燥に負けない健やかなカラダを目指しましょう!
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ちょこっとテクニック
2020.10.13

英国版おふくろの味! 巷で話題のハーブコーディアル ~レシピ編~

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ハーブの成分を凝縮したイギリス発のドリンク「ハーブコーディアル」。
わたしたちの暮らしにも、ぜひ取り入れたいハーブ習慣です。

今回は、前回ご紹介した〈歴史編〉に続き、自家製ハーブコーディアルのレシピをご紹介します。

簡単! 便利! 自家製ハーブコーディアル

コーディアルに使われるハーブは、お悩みや味の好みに合わせてさまざまですが、エルダーフラワーやローズヒップ、ネトル、ジンジャーなどが代表格。
本場では生のハーブを使ってつくるレシピが一般的ですが、ここでは、日本でも手に入りやすいドライハーブをつかったレシピをご紹介します。

それでは、ビタミンCが豊富な「ローズヒップ」とクエン酸がたっぷりの「ハイビスカス」を組み合わせた、女性にうれしいハーブコーディアルをつくってみましょう。
甘酸っぱくてフルーティーな味わいで、とっても飲みやすいですよ。

作り方

【材料】
・ ドライハーブ (ローズヒップ …40g、 ハイビスカス … 20g)
・ ブラウンシュガー … 250g
・ 水 … 500cc
・ レモン汁 … 大さじ1

【用具】
・ 片手鍋 ・計量カップ ・茶こし ・保存瓶 ※密封できるもの

1

鍋に水を入れ沸騰させ、火を消してからドライハーブを入れ、蓋をして5分間蒸らします。

2

茶こしを使ってハーブを濾し、ふたたび鍋に戻します。

3

ブラウンシュガーとレモン汁を加えたら火にかけ、よく溶かします。

4

冷めたら保存瓶に移して冷蔵庫で保管します。消費期限は約1週間です。

さっそく味わってみましょう!

炭酸水で割れば、ハーブ香る爽やかなドリンクに。
ヨーグルトやシリアルにかけて食べるのも手軽でいいですよ。
エルダーフラワーやネトルのコーディアルなら、オリーブオイルやビネガーと合わせて魚介サラダのドレッシングに。紅茶に入れて風味や甘さをプラスするのもおすすめです。

ハーブコーディアルは、冷蔵庫で約1週間保存できます。
さまざまな種類をストックしておけば、気分やお悩みに合わせたハーブのチカラを手軽に摂りいれることができて便利ですね。
ぜひご家族で、ハーブコーディアル生活を楽しんでください。

※enherb 監修コラム「ほっとひと息 ハーブの時間」掲載記事です
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ちょこっとテクニック
2020.10.13

英国版おふくろの味! 巷で話題のハーブコーディアル ~歴史編~

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イギリス発祥の「ハーブコーディアル」を、ご存知でしょうか。ハーブコーディアルとは、ハーブの成分を凝縮したドリンクのこと。
濃厚なハーブシロップを、炭酸水やミネラルウォーターで希釈して飲みます。
お料理やスイーツのアクセントにもなり、ハーブのチカラを手軽に摂りいれられる点が魅力です。
人工のフレーバーに頼ることなく、自然の香りと風味が活きた味わいは格別!
最近では雑誌などで紹介されることも増えて、日本でもちょっとしたブームになっているようです。

わたしたちの暮らしにも、ぜひ取り入れたいハーブ習慣ですね。そこで今回はその歴史や背景をご紹介します。

きれいと元気をサポート! ハーブコーディアルの魅力

コーディアルの原型は、ハーブをアルコールに漬けて成分を抽出し、健康維持に利用したものでした。
長い歴史の中でさまざまに変化し、いつからか、ハーブや果実を原料とし、保存のために砂糖や酸を加えたノンアルコールシロップの形となっていきました。

イギリスのお母さんたちが「せっかく健康に役立てられるなら、子どもたちにも飲みやすいように」と考えたのでしょうか。
愛情のこもった〈おふくろの味〉として、受け継がれています。

リキュールをコーディアルと呼ぶことも

一方、ハーブをアルコールに漬けたものは、お酒のジャンルで「リキュール」として進化を続けました。
そのせいか、イギリスでは、コーディアルと言えば「リキュール」のことを指す場合もあるそうです。

ハーブのチカラをたっぷり濃縮

ハーブコーディアルには、ハーブのチカラがたっぷり濃縮されているので、栄養価は抜群。
保存性もあり、希釈して、少しずつ飲める手軽さが魅力です。
甘味と酸味がプラスされているので、ハーブティー特有の香りや味わいが苦手な人も、これなら飲みやすいですね。

毎日の食生活をおいしく健やかにサポートしてくれる英国版おふくろの味、ハーブコーディアル。
自宅のキッチンでも案外簡単につくることができます。
さっそくチャレンジしてみませんか?

次回は、自家製コーディアルの作り方〈レシピ編〉をご紹介します。

※enherb 監修コラム「ほっとひと息 ハーブの時間」掲載記事です
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