エルダーフラワーは、ヨーロッパで古くから親しまれてきたハーブです。
イギリスでは生垣や道端でよく見られる低木で、クリーム色の小さな花を房のように咲かせる、可憐で素朴な印象があります。
花が終わると黒みがかった紫色の小さな実をつけ、その色にちなみ、学名の「nigra」には「黒い」という意味があります。
この記事でわかること
・エルダーフラワーにまつわる伝説や言い伝え
・古くから人々に親しまれてきた背景
・コーディアルで楽しむ、おすすめの取り入れ方
伝説や言い伝えをもつ、エルダーというハーブ
エルダーは、魔除けの木として庭先に植えられたり、生垣として親しまれたりしてきた一方で、切ると木に宿る精霊の怒りに触れる、という言い伝えも残っています。
古いお屋敷に大きく育ったエルダーが見られることがあるのも、そんな伝承と無関係ではないのかもしれません。
ほかにも、魔女が好む木といわれていたり、キリスト教圏ではユダが首をくくった木、あるいはキリストの十字架に使われた木と考えられていたりと、エルダーにはさまざまな物語が語り継がれています。
こうしたエピソードの多さからも、エルダーが人々の暮らしのそばに長く寄り添ってきた存在であることがうかがえますね。
暮らしの中で親しまれてきたエルダー
エルダーは、古くから人々の暮らしの中で幅広く親しまれてきたハーブです。
高価な薬が身近でなかった時代には、生活の知恵として活用されてきたことから、歴史的には「庶民の薬箱」とも呼ばれていたそうです。
現代では、主に花と実がよく知られており、特にハーブティーでは花を用いることが一般的です。
エルダーフラワーは、マスカットを思わせるような甘くフルーティーな香りが特徴で、春から初夏の季節にもよく似合います。
また、砂糖やレモンを加えた「コーディアル」としても親しまれており、爽やかな風味を楽しめる伝統的な飲みものとして愛されています。
甘くやさしい香りが魅力のエルダーフラワーは、ハーブティーにもコーディアルにも取り入れやすいハーブです。
コーディアルで楽しむ、エルダーフラワー
近年、日本でもエルダーフラワーのコーディアルは少しずつ知られるようになってきました。
ビン詰めの商品もありますが、意外と手軽につくれるので、ご自宅で楽しんでみるのもおすすめです。
イギリスでは生花からつくることもありますが、手に入りにくい場合はドライハーブでもつくることができます。
コーディアルは、水やお湯で5倍ほどに希釈して飲むほか、炭酸水や白ワインで割ったり、ヨーグルトにかけたりしてもおいしく楽しめます。
さらに、ミントやライムを加えれば、ドイツで人気のワインカクテル「フーゴ」風のアレンジも楽しめます。
おすすめの楽しみ方
・水や炭酸水で割って、すっきり爽やかに
・白ワインに合わせて、軽やかなアレンジに
・ヨーグルトにかけて、デザート感覚でも
さまざまな伝説や物語をまといながら、古くから人々の暮らしの中で親しまれてきたエルダーフラワー。
そんな背景を知ると、コーディアルという伝統的な飲みものにも、いっそう魅力を感じられますね。
エルダーフラワーのやさしい風味を、ハーブティーやコーディアルで気軽に楽しんでみませんか?

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季節の変わり目によるプチ不調や、乾燥、冷えに悩まされるこの時期。
寒さに負けないカラダづくりをサポートしてくれるのが、「エルダーフラワー」と「リコリス」という2つのハーブ。
エルダーフラワーは、ヨーロッパ原産の落葉低木に咲く花で、和名は西洋ニワトコ。
リコリスは、和名で「甘草」と呼ばれるハーブ。
鍋に水を沸騰させ、火を消してからドライハーブ(エルダーフラワーとリコリス)を入れ、蓋をして5分蒸らす。
茶こしを使ってハーブを濾し、再び鍋に戻す。
ブラウンシュガーとレモン汁を加えたら火にかけ、よく溶かす。
冷めたら保存瓶に移して冷蔵庫で保管する。(消費期限は約1週間)
肌寒い季節は、カラダをあたためるお湯割りがおすすめ。

ハーブの成分を凝縮したイギリス発のドリンク「ハーブコーディアル」。
コーディアルに使われるハーブは、お悩みや味の好みに合わせてさまざまですが、エルダーフラワーやローズヒップ、ネトル、ジンジャーなどが代表格。
【材料】
鍋に水を入れ沸騰させ、火を消してからドライハーブを入れ、蓋をして5分間蒸らします。
茶こしを使ってハーブを濾し、ふたたび鍋に戻します。
ブラウンシュガーとレモン汁を加えたら火にかけ、よく溶かします。
冷めたら保存瓶に移して冷蔵庫で保管します。消費期限は約1週間です。
炭酸水で割れば、ハーブ香る爽やかなドリンクに。
イギリス発祥の「ハーブコーディアル」を、ご存知でしょうか。ハーブコーディアルとは、ハーブの成分を凝縮したドリンクのこと。
コーディアルの原型は、ハーブをアルコールに漬けて成分を抽出し、健康維持に利用したものでした。
一方、ハーブをアルコールに漬けたものは、お酒のジャンルで「リキュール」として進化を続けました。
ハーブコーディアルには、ハーブのチカラがたっぷり濃縮されているので、栄養価は抜群。