2022.08.31

9月のおすすめハーブ「ミルクシスル」

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9月目前とはいえ残暑厳しく、初秋より晩夏の響きがしっくりきますよね。
そんな日々に、ついつい手が伸びてしまう冷たいモノ。
カラダのクールダウンにはもってこいですが、摂り過ぎてしまうと不調の原因にもなりかねません。
夏に受けたダメージをリセットし、これからやってくる〈食欲の秋〉のためにも、カラダをいたわってあげましょう。

そこで今回は、古来より清浄・保護・再生などのチカラが高く評価されているハーブ「ミルクシスル」をご紹介します。

古くは母乳を出す目的で使われていたハーブ

紫色の大きな頭花をつけるミルクシスル。
古くは母乳を出す目的で使われていたことから「ミルク(乳)シスル(アザミ)」の名が付けられたと言われています。

キク科多アザミ属の二年草で、和名をオオアザミやマリアアザミといいます。
原産は地中海沿岸でヨーロッパ全土に生育しており、日本にも帰化植物として広く分布しています。

限りない母のチカラが宿る薬草

葉には光沢とトゲがあり、乳白色の葉脈が特徴です。
これは、聖母マリアがイエスにお乳を飲ませた際に、葉にこぼれた乳が葉脈の白い縞模様となったとされ〈限りない母のチカラが宿る薬草〉として信じられていました。
セントマリーシスル(マリアアザミ)やホーリーシスルなどの別名は、このエピソードに由来しています。

お酒好きな方の健康サポートに

ヨーロッパでは、二千年以上前から薬草として用いられてきた歴史があり、中世の著名なハーバリストであるジェラードやカルペパーなどの書物の中でも、その清浄・保護・再生などのチカラが高く評価されているハーブです。
全草が食用とされ、ハーブティーでは種が使われます。 160830_3 現代では、種子に含まれる成分「シリマリン」の、お酒好きな方の健康をサポートするチカラが注目されており、ハーブティーやサプリメントとして摂りいれる方法が広く親しまれています。
生活習慣が乱れがちな方、そしてお酒を飲む機会が増える際には、カラダのお守りとして、積極的にご利用いただきたいハーブのひとつです。 

〈聖なるアザミ〉ミルクシスルは、日々の穢れを清らかなものに変え、明るく活き活きとあるために欠かせない、肝要なチカラを授けてくれるでしょう。
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季節のおすすめハーブ
2022.07.06

7月のおすすめハーブ「フェンネル」

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食欲不振になりがちな夏。
冷たい飲み物や食べ物ばかりで、胃腸も弱りがちです。
香辛料で食欲をかき立てて、機能が低下しがちな夏のカラダに活を入れてくださいね。
そこで活用したいのが、スパイシーなハーブ。
中でも沖縄料理において、胃腸の調子を整える島野菜「イーチョーバー(胃腸葉)」として親しまれている、あるハーブをご存知でしょうか。

今回は、甘くスパイシーな香りで軽快な日々をサポートする、食材としても大活躍のハーブ「イーチョーバー」こと「フェンネル」をご紹介します。

「フェンネルがあるのに摘まないのは愚かだ」と記されるほどの万能さ

地中海沿岸原産のセリ科の多年草。
古代エジプトの医学書には「フェンネルがあるのに摘まないのは愚かだ」と記されているほど多くの働きを持つ、最も古くから栽培されていたハーブのひとつです。
羽毛のように細く軽やかな葉と、傘状に咲き広がる黄色い小花が特徴です。

邪気を祓う薬草として呪術などにも使われた歴史があり、今も欧米では6月24日、聖ヨハネの日の前夜に、フェンネルやセントジョンズワートなどを束ねた魔除けのリースが玄関に飾られます。

臭くなった肉の香りを回復するパワーが!?

ハーブティーでは、芳香に富んだ果実を用います。
和名の「茴香(ウイキョウ)」は「香りを回復する」の意で、臭くなった肉の香りをよくすることから名付けられました。
同様に、芳香の強いハーブのスターアニスは「大茴香(ダイウイキョウ)」、ディルやキャラウェイは「姫茴香(ヒメウイキョウ)」と呼ばれ、いずれも料理では香りづけに使われます。

とくに、甘く優しい香りのフェンネルは、ドイツの小児科において、フェンネルシロップやフェンネルハニー(はちみつ漬け)が活用されています。
どちらも、ガラガラやゴホゴホ予防など、季節の変わり目の体調管理に最適です。

ダイエットの強い味方! 語源は「細くなる」

古代ギリシャ語では、フェンネルを「Marathon(マラトン)」といいますが、これは「細くなる」を意味する「maraino(マライノ)」に由来します。
また、かつての清教徒たちはフェンネルの香りが空腹を紛らわせてくれるとして、教会の説教の時間に果実を噛んでいたと伝えられています。


甘さとスパイシーさを持ち合わせたフェンネルの香りは、邪悪なものをやんわりと振り払い、その葉のような繊細さと軽快さを与えて、颯爽とした躍動する日々へと導いてくれるでしょう。
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季節のおすすめハーブ
2022.06.06

じめじめ時季を快適に過ごすハーバルライフ

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日本気象協会による最新の梅雨入り予想では、九州から東北南部で平年より遅い見通しとなるようです。
梅雨入り前とは言え、不安定な天候が続いています。
恵みの雨に感謝しながらも、曇りがちな気候は、気分だけでなくカラダも重くなりがちに。
湿気による臭いやカビも気になります。

そこで今回は、「じめじめ時季を快適に過ごすハーバルライフ」をご紹介します。

香りを楽しみながら臭いの元を断つ

部屋干しなどで嫌なにおいがする時には、ティートゥリーをはじめ、ユーカリやペパーミント、レモンやグレープフルーツなどのエッセンシャルオイルをディフューザーで香らせて、香りを楽しみながら臭いの元を断ちましょう。
古くから浄化に使われてきたジュニパーベリーも、空気をきれいにしながら心身をクリアにしてくれます。
重曹と精油を使った除湿消臭剤や、ルームスプレーを手作りしてみるのもいいですね。

カラダに不要な水分を溜めこまない

梅雨の時期は〈水はけのよいカラダづくり〉が健康管理のポイント
良質な水分をしっかりと摂りながら、不要な水分はきちんと出しましょう。
巡りを助けるハイビスカスティーは、この時期の水分補給に特におすすめです。
レモングラスやローズヒップなどとブレンドすれば飲みやすくなります。

重たさを感じる時はアロマセラピー

ジュニパーベリーとグレープフルーツ精油を使ったオイルトリートメントは、重たさを感じる時のスペシャルケアに。
お風呂上がりに、滞りがちな脚を中心に丁寧にマッサージしてみましょう。
忙しい方は、同じブレンドのバスソルトを使って、半身浴するだけでもOKです。
入浴の前後には水分補給を忘れずに。


ハーブやアロマを活用して、じめじめ時季も爽快にお過ごしくださいね。
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ライフスタイル
2022.04.20

意識してリラックスを図る

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こんにちは、WEB担当の佐藤です。
いきなりですが、「シャバーサナ」という言葉を聞いたことはありますか?
ヨガのポーズ名なのですが、サンスクリット語で「屍(しかばね)」や「亡骸」を意味するそうです。

以前に通ってたヨガスタジオやスポーツジムのヨガレッスン、そして今通っているホットヨガでも必ずレッスンの最後は、この「シャバーサナ」のポーズがあるため、覚えてしまいました。 いつも耳で聴いているだけだったのですが、ネットで検索してみたら「シャバアーサナ」と表現されることが多いようです。
仰向けで手足を少し広げて、目をつぶりたい人はつぶって、いわゆるお休みをするポーズです。(説明は長くなるので割愛いたします)

「奥歯のくいしばりを解いて、肩の力を抜き……」

インストラクターの語りでリラックスへ誘われていくのですが、いつも言われて、はっとします。 昔なんですが、歯が痛くて歯医者へ行ったら、虫歯ではなく、歯をかみ締めてしまっているために、歯が圧迫されていると診断された事があります。
それから、奥歯を緩めるように意識しています。

4月は、激しい気温差でカラダに負担が掛かるうえ、環境が変わったり、何かと慌しいので、ココロも疲れてしまう時季です。

気づくと奥歯にぐぐっとチカラが入っていませんか?
噛み締めていたら、ストレスフルのサインかもしれません。 そんな時は、噛み締めを緩めてあげて、深呼吸で気分を切り替えてみましょう。
肩のチカラを抜き、意識して脱力すると、ココロとカラダの緊張も緩んできます。

そして、ストレスケアはハーブの得意分野です! ここから、やっとハーブのお話です。 enherbでは、リラックスにおすすめなブレンドハーブティーをご用意しています。
リラックスしながら女性バランスケアであったり、元気サポートであったりと、目的が分かれてはいるのですが、好きな風味で選んでみるのもひとつです。 ベリー系の甘酸っぱい風味がお好きな方には「凛として輝く女性の苺とローズ茶」、シトラスやカモミールの風味がお好きな方には「天使の休息 檸檬カミツレ茶」がおすすめ!

深呼吸やストレッチ、ハーブティーなどで意識してリラックスを図り、ココロとカラダを解放してあげましょう♪
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雑記
2022.03.14

どうして同じグラムで飲める杯数が違うの?

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店頭やお電話、メールで、お問い合わせの多いご質問があります。

「どうして同じ容量(グラム)なのに、ハーブの種類の違いで、飲める杯数が違うの?」

確かに、ちょっと疑問に感じますよね。
WEBサイトやカタログをみていただけると、同じグラム数あたりでも、目安のカップ杯数に違いがあります。
例えば、50gで20杯分飲めるものもあれば、その半分の10杯分のブレンドハーブティーもあります。

今回は、なるべくわかりやすく図解していきます。

重さではなく体積を計量

ハーブティーは、「カップ1杯あたりの目安の分量が、大さじすりきり1杯」と、重さではなく体積で1杯分を計量しています。
そのため、比較的軽い花や葉の部分を使うハーブが多いか、重みのある根や実の部分を使うハーブが多いかで、目安の杯数が変わってきます。

「最強のアタシ」の場合

「最強のアタシ」は、ダンディライオンルート(たんぽぽ)やバードック(ごぼう)の他、ミルクシスルをはじめとした種子を調合しているので、重みがあるタイプです。 大さじ1杯を約4.5gで換算して、100gあたり約22杯としています。
※すくった際のハーブの割合で、グラム数は変動します。そのため、1杯あたりのグラム数は平均値です

「ぐっすりおやすみしたい時に」の場合

「ぐっすりおやすみしたい時に」は、ジャーマンカモミールを中心に、花や葉のハーブを調合しているので軽いタイプです。 大さじ1杯を約2.5gで換算して、100gあたり約40杯としています。

目的に合わせて調合しているため、調合内容でこのような違いが出てきます。


どの部位を使用するハーブか知っておくと、店舗でのオーダーメイド調合や、ご自身での調合の際、おおよその杯数を把握することができます。

葉のハーブは軽いので、根や実のハーブと比べると、ちょっとお得に感じるかもしれませんね。
とにかくたくさんハーブティーを楽しみたい方は、葉のハーブを中心に調合するのもひとつの手です!
参考にしてみてくださいね。
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ちょこっとテクニック
2021.10.22

女性の味方! ローズヒップの魅力

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ローズヒップときくと、「カラダに良さそう」「女性に良いのよね」といった〈なんとなく〉のイメージをお持ちの方が、多いのではないでしょうか。
そこで今いちど、ローズヒップの魅力に触れ、日々の生活に取り入れて、健やかで美しい毎日を過ごしませんか?

自然の恵みいっぱいの小さな実、ローズヒップとは?

ローズヒップとは、バラの花が咲いたあとにつく赤い実のこと。
ハーブティーや化粧品には、ドッグローズという野バラから採れるローズヒップが、主に使われています。
赤い色素成分であるリコピン、カロテンをはじめ、レモンの40倍とも言われるビタミンCやビタミンE、フラボノイドなどを含んでおり、栄養価の高いハーブ。
そのため、物資が乏しかった第二次世界大戦中のイギリスでは、ビタミン補給のためにローズヒップシロップが、子供たちに配られていたそうです。

キャリアオイルでローズヒップの恵みをお肌に

紫外線が気になる時は、ローズヒップのキャリアオイルがお手入れにおすすめ。
ローズヒップからできたキャリアオイルは、α-リノレン酸を豊富に含み、肌の再生、保湿、炎症を抑える働きがあり、幅広くスキンケアオイルとして使えます。
実の中のカロチノイドのため、美しい黄金色をしています。

一見とろりとした重みのあるオイルを、肌にのせてトリートメント。
その馴染みのよさと、最初の印象を裏切るようなサラリとした感触に驚かれることでしょう。

トリートメントの際は、ぜひお好みのエッセンシャルオイルで香り付けを。
香りを楽しみながらエッセンシャルオイルの有効成分を、体内に浸透させることができます。

ローズヒップと相性のよいエッセンシャルオイルには、ラベンダー、ネロリ、フランキンセンス、サンダルウッドなどがあります。

ハーブティーでローズヒップの生命力を取り入れる

ビタミンCが豊富といわれているローズヒップティーは、かすかな酸味と、まるでトマトの果肉のような風味が特長。
他のハーブとも相性が良く、中でもハイビスカスとの組み合わせは王道。
ハイビスカスに含まれるクエン酸が、ローズヒップに含まれるビタミンCの吸収を促進してくれます。

そんな栄養価の高いローズヒップは、飲むだけじゃもったいない!
ハーブティーで楽しんだあとは、はちみつをかけて食べたり、裏ごししてジャムにしたり、ぜひ実も味わってくださいね。

エンハーブのローズヒップは、野生ハーブ〈ワイルドクラフトハーブ〉を、積極的に採用しています。
厳しい自然界で生き抜いてきただけに丈夫で、香りや味も濃いと言われています。


自然を丸ごと取り入れて、輝く季節を楽しみましょう!
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ハーブのトリビア
2021.05.17

私だけのとっておきのハーブティーを! オンラインカウンセリングを体験

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※ オンラインカウンセリングは、2022年3月16日(水)より新規受付を休止しております。 自分の悩みや目的にぴったり合うハーブティーってなんだろう?
ハーブの種類はさまざま。それぞれ異なった風味と働きで、自分でブレンドするとなるとテクニックも必要となりひと苦労…
そんな時にぜひご利用いただきたい、カウンセリングを受けながら自分だけのハーブティーを作ることができる「オーダーメイドハーブティー」。
これまで店舗限定のサービスでしたが、オンラインでも体験できるようになりました!

そこで今回は、オンラインカウンセリングで、どのようにハーブティーをつくってもらえるのか、その模様をご紹介します。

ご予約もカウンセリングもスマホでOK!

ご予約から商品発送までの流れは「オンラインカウンセリング」特設ページをご確認ください。
カウンセリングは、スマホでも受けられるので、時間や場所を問わず気軽です!

事前の体調アンケートで悩みと目的を洗い出し

事前に提出していたアンケートを基に、enherbのハーブアドバイザーがライフスタイルをヒアリング。
気になること、かなえて欲しいこと、そしてハーブの嗜好性を洗い出していきます。

私はこの時、コロナ禍で抱え込んだイライラや、リモートワークでカラダの滞りが気になっており、すがる思いで相談しました。
自宅で人目を気にすることなく、とてもリラックスした雰囲気でカウンセリングを受けられるのは大きな魅力です!

ハーブを選定

カウンセリングを基に、今回は5種のハーブを提案してもらいました。
それぞれのハーブのおすすめポイントをしっかり教えてもらえるので、どのハーブがどうサポートしてくれるのか納得できます。

その後、画面越しではありますが、実物の茶葉を見せてもらえ、その場で5種をブレンドしてハーブティーを抽出してくれます。
ライブ感があって楽しいひと時です♪

アフターフォローもばっちり!

正味30分ほどでカウンセリングは終了。
商品が届くまで、また届いたあとのサービスも案内してもらえます。

正直、オンラインカウンセリングでは試飲ができないのはちょっと不安ですよね。
その点はご安心ください!
フォローカウンセリングでよりお好みの風味へと調整することが可能です。
私は香ばしい風味が苦手なので、事前のアンケートでその旨を伝え、風味もばっちりでした! 普段は店舗へ行かれる方も、このご時世で足が遠のくこともあるかと思います。
そんな時にもぜひお試しいただきたいenherb イチオシのWEBサービスです。

私は、自分だけのオーダーメイドハーブティーをつくってもらった感動を、人にも分かち合いたいと思いました。
次回は、家族へのプレゼントでオーダーメイドハーブティーをつくってもらおうと思います!
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取材舞台裏
2021.02.25

美味しいブレンドハーブティーの作り方アドバイス

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前回ご紹介した「シングルハーブティーとブレンドハーブティーどちらを選べばいいの?」を踏まえて、今回は実際に、ブレンドハーブティーをつくってみましょう。

美味しいブレンドハーブティーをつくるには、いくつかのコツがあります。
実際にブレンドをつくり始める前に、そのポイントをチェック!
基本を押さえたら、あとはお好みに合わせて、アレンジを楽しんでくださいね。

1.味の主役となるハーブを決める

数種類のハーブをブレンドして、まったく違う味をつくり出すというより、どれか1種類のハーブを主役に決め、そこに他のハーブを加えてアレンジしていくのが失敗しないコツ。
とくにビギナーは、この主役のハーブを自分の好きな味のハーブにすると、上手にブレンドできます。

酸味が好きな方はハイビスカス、香ばしい風味が好きな方はダンディライオンルートや黒豆、ハトムギなどを軸にするのがおすすめです。

2.苦味の強いハーブばかりを使わない

ハーブの働きを重視するばかりに、苦味の強いハーブばかりを使うと、飲み続けることを躊躇われる、お薬のような風味になってしまいます。
苦味の強いハーブを使う場合は、他のハーブより量を控えめにしましょう。
代表的な苦味のあるハーブは、フィーバーフューやスカルキャップ、ギムネマなどです。

3.苦味と酸味はケンカをしやすい

苦味と酸味は、どちらも主張の強い味。
苦味の強いハーブと酸味の強いハーブをブレンドする場合は、同じ量を使うのではなく、どちらか一方を軸にして、もう片方の量は控えましょう。

4.味のバランスが悪いと感じたら旨みの強いハーブをプラス

ローズヒップやジャーマンカモミールなど、旨みが強いハーブを加えると味全体にまとまりが出て、まろやかで飲みやすい味になります。
甘味が欲しい時はエルダーフラワー、オレンジ、ジャーマンカモミール、フェンネル、リコリス、ステビアなどをブレンドするのがおすすめです。

いかがでしたか? オリジナルでブレンドハーブティーをつくるとなると、ハーブの風味と働きかけを知ることが必須となります。
ちょっとハードルが高いな、でも自分だけのブレンドハーブティーをつくりたいな、というお客さまは、ぜひenherb 店舗へお越しください。

あなただけのブレンドハーブティーを! フルオーダー調合承ります

enherbでは店舗とWEBにて、カウンセリングさせていただきながら、お客さまだけのハーブティーをおつくりするサービス「フルオーダーメイド調合」を承っております。
自分だけのスペシャルなブレンドハーブティーをお楽しみくださいね!

>> 「エンハーブを楽しむ秘訣」はこちら
>> 「オンラインカウンセリング」はこちら
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ちょこっとテクニック
2021.02.19

シングルハーブティーとブレンドハーブティーどちらを選べばいいの?

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昨今、メディアでもハーブが取り上げられる機会が増えてきました。
その多くは、ルイボスやペパーミントといったハーブ単体にスポットがあてられます。
ハーブ単体の風味に抵抗がなく、働きかけをダイレクトに感じたい時は、そのままで充分ですが、他のハーブとブレンドすることで、より飲みやすく、健康への働きかけがアップすることも!

そこで今回は、シングルハーブティーとブレンドハーブティーのそれぞれの長所をご紹介します。

風味や栄養のバランスを整えるならブレンドハーブティー

ブレンドハーブティーは、複数のハーブの相乗効果を得る事ができますし、目的に合わせてあらかじめブレンドされているものが多いので、ビギナーには使いやすいといえます。
さらには、飲みやすい味のバランスも保たれています。

例えば、ハイビスカスはクエン酸を含み、ローズヒップはビタミンCを含むハーブ。
この2種類をブレンドすることで、クエン酸がビタミンCの吸収を促進します。

また、ジャーマンカモミールにはリラックスの働きがあり、パッションフラワーにはココロを落ち着かせる働きがあります。
この2種類を組み合わせることで、リラックスの働きはアップし、質の良いおやすみに応えるブレンドになります。

ハーブの特徴を把握するならシングルハーブティー

シングルハーブティーは1種類でも、健康作用を得る事ができます。
また、ハーブの働きかけだけでなく、甘味、酸味、渋味、旨みなどを実感できるため、オリジナルブレンドハーブティーを作る際に、大いに活かされます。
シングルハーブティーでは飲みにくいハーブも、自分の好きな味のハーブや甘味、旨みのあるハーブをプラスして、ぐんと飲みやすい味にアレンジすることができます。

ハーブティーは、継続して飲むためにも風味が大切。
どちらの方法が自分に合っているか、どのハーブがよく目的に適しているか、店舗のスタッフに相談してみるのも良いでしょう。お気軽にお声がけくださいね!
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ちょこっとテクニック
2021.02.02

今日は節分、カラダを衣替え!? 季節の変わり目を軽やかに過ごすハーバルライフ

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今日は、季節の分かれ目を意味する「節分」。
今年は1日早い2月2日の節分で、1897年(明治30年)以来124年ぶりのことだそうです。

翌日は春の始まりとされる「立春」。
暦の上では春になりますが、三寒四温のこの時期。
暖かい時は、カラダの流れもスムーズですが、寒いときは縮こまって滞りがちに。
気候の変化は、カラダの流れにも大きく影響を与えています。

そこで今日は、冬から春へ、季節の変わり目をスムーズに過ごすためのハーバルライフをご紹介します。

芽吹きの春。カラダも衣替えの時期

春は新しい命が芽吹き、大自然が装いを新たにする季節。
そんな春の陽気が盛んになるにつれて、私たちの体内も活発になり、エネルギー消費量も増加します。
冬の間に貯えたものをいよいよ使い始めようと、カラダの衣替えが行われる時期です。

しかし、冬の不調で蓄積されてた余分なモノも、一気に溶け出してきます。
カラダの働きが悪いと浄化が追いつかず不調の原因に。
だるさやむくみなどを感じやすい人は、クリーニングハーブ(ネトルやダンディライオンなど)を活用し、しっかりケアしてあげましょう。

春は寒暖差に要注意!

花咲くポカポカ陽気に誘われて、急に薄着になるのは要注意!
寒の戻りや花冷えで途端にバランスが乱れトラブルの原因に。
着るものを少しずつ減らして、ゆっくり春を迎えるようにしましょう。
上半身は薄着でも、下半身を冷やさないようにすることも大切です。

また暖かくなると、脳に送られる血液量が減って、何となく頭がぼーっとするのも春の特徴です。
ハーブやアロマを生活に取り入れ、季節対策をしましょう。

シャキッとしたい時のハーブとアロマ

仕事や勉強に集中できない、あくびがとまらない、物忘れやミスが多くなるなど、ぼーっとしてしまう時は、気だるい気分を吹き飛ばすハーブティーやアロマで、すっきりクリアになりましょう。

ハーブティーでは、ローズマリー、ギンコウ、ゴツコーラ、ペパーミント、レモングラス
アロマも同じくローズマリー、ミント、そしてハニーマートル、オレンジなどがおすすめです。

ぽかぽか気持ちの良い春も、不安定な気候でバランスが乱れ、気持ちも不安定になりがちです。
そんな時は、ハーブティーやアロマを日常に取り入れて、生活のリズムを整えるよう心掛けてくださいね。
好きな香りを嗅ぐだけでもリフレッシュでき、春を楽しく過ごせますよ!
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ライフスタイル
2020.11.12

東洋発のスーパーハーブ「マルベリー」

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暑からず寒からず、カラッと過ごしやすい秋晴れが続いています。
お出かけ日和で、カラダを動かす機会も増えますね。
そうなると、ついつい食事の量も増えてしまい、ちょっと気になるボディライン…。
食べ過ぎをなかったことに! ……はできませんが、カラダに蓄えないようサポートするハーブをご存知でしょうか。

そこで今回は、東洋発のスーパーハーブ、マルベリーをご紹介します。

絹を生み出す蚕の飼料

マルベリーは、葉が蚕(カイコ)の飼料である桑(クワ)のこと。
桑は、ラズベリーのような実をつけ、年に3~4回、多い時には6回も収穫が可能なほど、生命力、繁殖力に富んだ植物です。

メディカルハーブとしては主に葉を使い、実はジャムや果実酒などの原料に、根皮は漢方薬で「桑白皮(ソウハクヒ)」と呼び、ゴホゴホを鎮める時などに処方されます。

蚕とともに日本へ伝来

桑の歴史は古く、日本には、2~3世紀頃、蚕とともに中国より伝来したと言われています。
養蚕は、明治から昭和初期にかけて、日本の基幹産業として発展し、2017年に世界遺産登録を果たした富岡製糸場からも、当時の繁栄ぶりがうかがえます。

また、中国最古の薬物書である『神農本草経』には、「桑葉」として紹介され、日本でも鎌倉時代に、茶を飲むことの薬効を記した、禅僧栄西による『喫茶養生記』でも取り上げられています。

このように、蚕の飼料だけでなく、葉の高い薬効は、民間療法で大いに役立てられてきました。

生活習慣予防の注目成分、デオキシノジリマイシン

葉には、カルシウムや鉄分、食物繊維など、豊富な栄養素に加え、注目の成分「デオキシノジリマイシン」を含んでいます。
「デオキシノジリマイシン」は、桑の葉固有に含まれる成分で、血糖の上昇を抑制する働きがあるとされるため、生活習慣の予防に使われます。

また、お腹の調子を整える働きもあり、ダイエットにも役立ちます。
さらに、美容に対しての働きも持ち、カラダのコゲつきを防ぐエイジングケアや、外用としてフェイスパックに使用されることもあります。

おすすめの飲用シーン
食後の血糖値上昇を抑えるため、食前か食事中に飲むのがおすすめです。
 
蚕の成長に欠かせない必要な栄養素を豊富に含み、その蚕は、美しい高級素材のシルク(絹)を生み出す。
しかも、捨てるところがなく、それぞれマルチな働きをする、まさに東洋発のスーパーハーブとも言えますね。
食欲の秋、美容の秋に、ぜひお役立てください。
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ハーブのトリビア
2020.09.24

妊娠中のハーブティー飲用について

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日頃、皆さまよりお寄せいただく質問の中で最も多いのが、妊娠中のハーブティー飲用についてです。
妊娠中は、カフェインを含まないハーブティーは最適な飲み物、との見解もありますが、enherbでは、積極的な飲用はおすすめしておりません。

そこで今一度、妊娠中のハーブティー飲用について、ご案内いたします。

安心してお飲みいただくために

ハーブティーは、医薬品と異なり食品です。そのため、お身体への急な変化をもたらすものでは、ございません。

しかしながら妊娠中は、気持ちの揺れや体調の変化に個人差があり、通常よりもデリケートな状態にあります。気をつけて摂っている他の食品や飲み物と同様に考え、まずはかかりつけのお医者様へご相談のうえ、お求めいただくことをおすすめしております。

妊娠中に気をつけたいハーブ

ハーブには種類によって、妊娠中によいと紹介されているもの、妊娠中に禁忌・注意とされているものがございますので、紹介いたします。

《妊娠中によいと紹介されているハーブ》
ラズベリーリーフ/ネトル/ローズヒップ/ダンディライオンルート/ルイボス/ペパーミント など

《カフェインを含むハーブ》
マテ

《妊娠中は禁忌・注意とされているハーブ》
アンゼリカ/サフラワー/シナモン/ジュニパー/セージ/タイム/ハトムギ/フィーバーフュー/リコリス

※安全性については原則的に、ドイツ コミッションEおよび米国ハーブ製品協会(AHPA)の情報を基準としています。

授乳中のハーブティー飲用について

授乳中も、お食事などと同様、刺激性や飲むタイミングなどにお気をつけください。

ハーブティーは、医薬品とは異なり、食品でございますので、お身体の急な変化をもたらすものではございません。
しかしながら、カフェインを含むハーブや、注意とされているハーブもございます。書籍・雑誌などで紹介されているハーブや、授乳期をサポートするブレンドティー「子育てママの元気応援したい時に」もございますが、お食事を摂ること、お茶を飲むことなどと同様に考え、ご自身で体調を確認しながらご判断ください。

《カフェインを含むハーブ》
マテ

《授乳中は注意とされているハーブ》
セージ ※母乳の分泌を抑制する目的で使用されてきたハーブ

《雑誌などで授乳中・不妊対策によいと紹介されているハーブ》
・授乳中の方:ダンディライオンルート/ネトル/フェンネルなど
・妊娠をお望みの方:ラズベリーリーフなど

※体質・体調が気になる方は、お医者様へご相談いただくことをおすすめいたします。
※通常の状態よりもデリケートである期間には、過度や長期の飲用は、避けていただくことをおすすめいたします。


安心してハーブティーをお楽しみいただくためにも、まずはお医者さまへご相談いただき、ご自身でご体調を確認しながらお飲みくださいね。
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ライフスタイル
2020.09.24

ヒース好きな人たちの座談会 ~番外編~

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ヒース好きなスタッフによる座談会。「本編」では紹介しきれなかったヒースへの熱い想いをお届けします!

みんな持っているヒースの鉄板ブレンド

池田 ヒースは味を邪魔しないから、いろんなお悩みの方に提案できますよね。
私は季節ケアも兼ねて、夏だったら巡りサポートと飲みやすさでルイボスをベースにして、肌に栄養を加える目的でヒースを。
乾燥する冬はリラックスも兼ねて、保湿のカモミールでベースをつくり、そこに美白のヒースとローズヒップを入れます。

倉掛 「ヒースだけで飲めますか?」って聞かれることもありますが、その際はブレンドをおすすめしてますね。美味しいハーブと言うより、無味無臭に近いので、私もローズヒップやカモミールなど他の美容ハーブとブレンドして提案します。

花房 主役級のハーブに隠れがちだけど、光を当ててあげたいハーブですよね。チカラもあるからもったいない!

ヒースの魅力 ~その2~
クセのない味わいのため、どんなハーブとも合わせることができます。いつも飲まれているブレンドティーに、トッピングハーブとして摂り入れるのもおすすめです。

一気に映える! テンション上がる! 華やかなヒースの存在

池田 ギフトのご要望で、ヒースブレンドをつくったこともありましたね。ヒースとブルーマロウとローズと、とにかく華やかな花のハーブで、味よりも見た目で、女性が喜ぶものを入れて、という目的でつくりました。 その後、ギフトでもらった方が、同じブレンドを求めて戻ってきてくれたんですよ! 女性は見た目も大事だから、華やかなハーブでテンションがあがって、よりきれいになる!

花房 私もギフトのご要望なら、お好みの風味が分からない時は茶葉の見た目重視で、ヒース、ローズ、カモミールなど美容ハーブをチョイスします。女性の方は年齢問わず、美容のお悩みは何かしらあるので、贈られる方も納得のブレンドになりますし、また贈られた方もうれしいと思います。

倉掛 私は酸っぱい風味が好きなので、美容ブレンドならハイビスカスをベースにします。
enherbの定番ブレンドには、ハイビスカスとヒースの組み合わせはないですけど、アトレ恵比寿店限定ブレンド「Charme d' EBISU(シャルムドエビス)」には、ハイビスカスやヒースをはじめ、美容ハーブがこれでもかと入っているので、皆さんおすすめですよ(笑)
アトレ恵比寿店限定ブレンドハーブティー
「Charme d’ EBISU(シャルムドエビス)」ブレンド内容
ラズベリー、ハイビスカス、アップル、ローズヒップ、ローズレッド、ヒース、レッドグレープリーフ、ジンジャー、マルベリー、サフラワー、ダンディライオンルート、ブラックカラント、ステビアリーフ
  

味の主役にはなれないけれど、女心をぐっと掴む可憐な見た目と美容の働き。
身近な店長の影響を受けて飲み始めるスタッフやお客様もいらっしゃるほど、徐々に知名度も上がってきているように感じます。
ただ、その実力を知ってしまうと、人に教えたい!よりも、自分だけの美容法にしたくなるのが女心…。
全国区への道のりは遠くても、長く愛されるハーブ、ヒースなのでした。
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取材舞台裏
2020.09.24

ヒース好きな人たちの座談会 ~本編~

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※2019年8月発行の「enherb times Vol.42」に掲載した記事です

その昔、enherbでは「エリカ」と呼ばれていたヒース。可憐な名前の通り、ピンクがかった小花は、ガラスのジャーに入っているだけで気分が上がります。
ただ、人気があるのかないのか分からない、しかし需要はあるし、実力はピカイチ! まさに前回の座談会「ネトル」と同じような立ち位置にいるヒース。
そこで今回も、特にヒース愛の強いスタッフ3名に、ヒースの魅力を語ってもらいます!

ヒースは美容のお守りハーブ

花房 実は入社するまで、ヒースの存在を知らなかったんです。先輩スタッフがオーダーメイドハーブティーにヒースを使っていた際「ヒースを飲むようになってからお化粧の時間が短くなった」というお客様のお話を聞いて、すごく興味を持ちました。そこから自分でブレンドして飲むようになりました。

池田 私は昨年から畑作業をしたり、サーフィンに行ったり、アウトドアの機会が増え、美容の悩みも増えたんです。それで、いつものブレンドティーにヒースを入れて飲むようになり、ヒースのチンキもつくってケアをしています。
年齢とともに日焼けの戻りが遅くなっていたのに、ある時お客様から「最近、あまり日焼けしてないね」と言われて嬉しかったですね。

倉掛 私も昔は若さにかまけて何も手入れしてなかったけど、これじゃいけないんだと思った時に、ヒースを頼るようになりました。ハーブティーを飲んだり、自分でヒースの化粧水をつくってケアをしています。

池田 美容のお悩みは一年中ありますからね。ヒースは、お守り代わりのハーブとして重宝しますね。

指名買いしたくなる実力ハーブ

花房 美白化粧品を愛用されている方などは、ヒースの魅力をお伝えすると驚かれる方、興味をもたれる方が非常に多いですよね。

倉掛 それに、一度ヒースのチカラを実感されたお客様は、次からヒースを指名買いされることもよくあります。ベースのハーブを変えたとしても、ヒースは必ず入れる。継続される方が多いと思います。

ヒースの魅力 ~その1~
ヒースの花や葉には美容と関わりの深い「アルブチン」という成分が豊富に含まれており、化粧品の原料としても注目を集めています。

やっぱり主役はカモミール!?

池田 なによりブレンド茶葉にヒースが入っていると可憐で映えますしね。ピンクの小花がまんべんなく見えると、お客様と一緒にかわいいですよね~、とうっとりしちゃいます。ブレンドの際も混ぜやすく、素直なハーブですよ(笑)

倉掛 ギフトでお相手のお好みが分からない時は、見た目が華やかなハーブをチョイスするんですけど、ヒースは外せないですよね。

花房 カモミール、ローズヒップ、ブルーマロウ、ヒースのブレンドに、少しステビアを加えると、飲みやすく、見た目も華やかで、特に女性は喜ばれます。 でも味も存在感も、カモミールが主役になっちゃいますけどね(笑)

 

「番外編」では、「本編」では紹介しきれなかったヒースの鉄板ブレンドや、よもやま話をお届けします。
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取材舞台裏
2020.09.23

ネトル好きな人たちの座談会 ~番外編~

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ネトル好きなスタッフによる座談会。「本編」では紹介しきれなかったネトルへの熱い想いをお届けします!

鉄板のネトルブレンドは?

藤澤 僕は、ネトル+レモンバームかな。そこにお悩みや目的によって、ペパーミントやルイボスを入れたり。気持ちの安定って誰しも共通の願いだから、リラックス系ハーブとの組み合わせが多いかな。ネトルが主役だと風味も緑茶仕立てで、苦手な人も少ないし。 門田 私は、ネトル+ルイボスですね。どちらも不要なモノを出すチカラがありますし、美容にもいいですし。女性特有のお悩みには、さらにラズベリーリーフやローズヒップを入れますね。 山岡 女性には、ブレンドハーブティー「女性リズムを笑顔で過ごしたい時に」にネトルのトッピング提案をよくしますね。生活習慣系のお悩みには、ダンディライオンやルイボス、マルベリー、黒豆との組み合わせが多いかな。お茶仕立てで飲みやすいですし。

ネトルはてんびん座のイメージ!?

門田 ネトル自身、すごく美味しいわけでも、まずいわけでもない絶妙な立ち位置だと思うんです。だからこそ、飲みやすく染まりやすい。酸味のあるハイビスカスともブレンドできるし、ダンディライオンルートや根っこの濃い目にも合うし、はたまたペパーミントやレモングラス、カモミールのさっぱりやさしい系とも合うし。だから私にとってネトルは、てんびん座みたいなイメージです(笑)バランスを取ってくれるハーブがひとつあるだけで、すごく心強く感じます。

藤澤 魅力あふれるハーブなんだけど、この先、一時でもネトルにスポットライトが当たっても、すぐに地味な立ち居地に戻りそうな気がしない?

山岡 だから応援したくなるのかも(笑)

門田 ドイツでは春先の健康維持に、昔からネトルが飲まれているんですよね。そういった自然療法が今なお受け継がれているところに、ネトルの凄さや惹かれる部分があるんです。

藤澤 そうそうヨーロッパでは、バジルペーストのように、ネトルをペーストにして食べるって聞いたよ。ジェノベーゼならぬネトルベーゼ、日本でも食べてみたいよね!



実は「enherb times」で取り上げることを、ためらわれたネトル。
ハーブ専門店としては欠かせないハーブですが、世の中的には地味な存在で、知名度もいまいちな部分は否めません。
そこで、ネトルの主役級の働きや素晴らしさをお届けするべく、「enherb times」初の座談会で、その魅力に迫りました。
なお店頭では、ネトルを試飲できますので、お気軽にスタッフへお声がけください。
きっとネトル愛にあふれたスタッフに出会えますよ。
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取材舞台裏
2020.09.23

ネトル好きな人たちの座談会 ~本編~

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※2019年1月発行の「enherb times Vol.39」に掲載した記事です ネトル…一見地味なハーブですが、その実力を知るエンハーブスタッフたちはすべてのハーブティーにネトルをブレンドしたくなるといいます。
そこで、今回は特にネトル愛の強いエンハーブ社員3名に、ネトルの魅力を語ってもらいます!

飲む側も作る側も頼りになるハーブ

門田 私は子供の頃から毎年、春先が憂鬱な子だったんです。それで縁があってエンハーブに入社した後に自分に合ったハーブティーを飲み続けてみようと思い選んだのが、毎年春だけに発売する「花通信」というネトルがブレンドされているお茶でした。そこから、ハーブの勉強を始めるうちに、ネトルの栄養成分の豊富さとチカラに魅力を感じ、どんどんはまってしまいましたね。

藤澤 お茶で鉄分が摂れるのは魅力だよね。僕はオーダーメイドで、お客様にハーブティーをお作りする際に欠かせないハーブがネトル。飲む側にとっても、作る側にとっても、頼りがいのあるハーブだから。

山岡 私もそうです! お客様然り、気づけば自分のハーブティーにいつも入れています。老若男女オールマイティーなハーブってそこまでなくて、お客様のお悩みや目的に何かしら寄り添えるのがネトル。先々の健康不安にも対処してくれるし。

主役級のチカラがあるのになぜか地味な存在!?

門田 ネトルは冷めても風味が変化しにくいから、1日中ボトルに入れて飲んでます。

藤澤 ただ後味に、クロロフィル特有の青海苔っぽい風味を感じるんだよ。だからそこまで美味しいわけでもないよね(笑)

門田 どんなハーブとも相性は良いですけど、単品で飲まれる方はそう多くはないですよね。カラダを支えてくれる素晴らしいハーブなのに決して主役にならない。調整役というか、絶妙な立ち位置ですよね。

藤澤 主演を任されるチカラがあり、パフォーマンスも十分に発揮できるはずなのに、なぜか表舞台に立つことはない(笑) 器用貧乏なのかもしれないね。でも相当な実力者だよ。

「大好き」じゃなくて「ありがとう」

門田 私がお店に立つ際に、まず確認するのがネトルの在庫。残り僅かだと不安になりませんか?

山岡 それはエンハーブあるあるですよ! ネトルは代替が利かないですもんね。

藤澤 ローズヒップやルイボスも優秀だけど、ネトルの代替にはならない。

山岡 ネトルがハイビスカスのように赤かったら、ネトルの人生も変わってたでしょうね(笑) 優等生すぎてどの特長も目立たないって、不思議なハーブですね。

藤澤 正直個人的にはネトルを「大好き」ってわけでもなくって「ありがとう」なんだよね(笑) ネトルには感謝しかない。世の中的にはヒットしないけど、ハーブ屋としては絶対になくてはならないハーブだよね。



ネトルへの想いはまだまだ尽きません!
「番外編」では、「本編」では紹介しきれなかったネトルの鉄板ブレンドや、よもやま話をお届けします。
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取材舞台裏
2020.08.27

ハーブのチカラは「五感」に響く

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みなさんは今まで、どのようにハーブを楽しんできましたか?
アロマセラピーやハーブティー、お料理のスパイスなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

ハーブ特有の「味」や「香り」は、心身のバランスを整えたり、足りないチカラをチャージしたりと、わたしたちをやさしくサポートしてくれます。しかし、ハーブの働きはそれだけではありません。

「味」や「香り」からだけでなく、「色」「音」「肌触り」からも感じることができるのをご存知ですか?

今回は、あまり知られていないハーブの奥深さや、幅広い楽しみ方をご紹介します。
ぜひ、試してみてくださいね。

ハーブの魅力は、味や香りだけじゃないんです!

そもそも五感とは、味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚のこと。
外界の状態を素早く認識して脳に伝達し、体内の機能を調節する働きを担っています。

ハーブの魅力は、そんな人間の五感「すべて」にそっと働きかけることができること。

五感の受容器である鼻や舌からだけでなく、目、耳、肌からも、ハーブのエネルギーを受け取ることができるのです。
いつもよりほんの少し、五感に意識を傾けながらハーブを取り入れてみましょう。
きっと、ハーブからたくさんのパワーがもらえるはずです。

色を愛で、耳をすませ、肌で触れる。五感をフルに使ってハーブの恩恵を授かりましょう。

五感が受け取った情報はすぐに脳に伝えられ、ココロとカラダにさまざまな作用をもたらします。
では、五感のすべてを使って、ハーブのパワーをうまく受け取るにはどうしたらよいのでしょう。
さっそく、その取り入れ方のヒントをご紹介します。

味覚:ハーブティーやお料理で

私たちが感じる味の基本は、「甘味」「苦味」「酸味」「塩味」「うま味」の五味。
この5つの味は、それぞれ働きが異なります。
たとえば、「甘味」は精神的な充足感をもたらし、「酸味」は食欲を刺激する作用があるとされています。

リラックスしたい時には、甘みの強いリコリスやシナモンのような風味を選ぶといいでしょう。
また、疲れやすさを感じたときには、酸味のもとであるクエン酸が豊富なハイビスカスなどがおすすめです。

嗅覚:アロマセラピーで

嗅覚を刺激するには、精油を使った「アロマセラピー」が効果的です。

すっきり目覚めたい朝には、スーッとした香りが爽やかなペパーミント。
リラックスしたいバスタイムには、明るく元気な香りに包まれる柑橘系のベルガモット。
おやすみ前には、清らかな香りで悩みや心配事を洗い流してくれるラベンダーを。

ココロとカラダのSOSに耳を傾けて、ベストな精油を選び、アロマポットやディフューザー、アロマバスなどで香りを楽しみましょう。

視覚:鮮やかなハーブ成分の色から

ハーブティーを飲むときは、ハーブ特有の「色」にも注目してください。
ドライハーブにお湯を注ぐと、赤や黄、中には青などの色が、じわじわと広がっていくのが見てとれます。
それは、ハーブの成分がお湯に溶けだす瞬間。

ハイビスカスの赤い色は「アントシアニン」、ネトルの鮮やかな緑は「クロロフィル」という成分由来のものです。
ポジティブな気持ちに導く赤や、ココロを落ち着かせてくれる緑など。わたしたちは「色」から得られる刺激から、さまざまなチカラを得ています。

色がよく見えるガラス製のポットやカップを使って、ハーブの成分を目からも感じ取りましょう。

聴覚:お湯を注ぐ音を聴く、緑豊かな公園を歩く

ハーブティーをトポトポと注ぐ音、風にそよぐ草木のザワザワとした音、落ち葉を踏みしめたときのカサカサという音…。
自然の音に耳をすませてみると、聴覚がさまざまな刺激を受けとっていることに気づきます。

声を発することのない植物ですが、リラクゼーションCDに森林の音が収録されているように、自然が奏でる音は、わたしたちに安らぎを与えてくれます。
テレビやおしゃべりをちょっと控えて、自然がつくりだす音に、意識を傾けてみるのもいいですね。

触覚:植物油を使ったマッサージで

植物油を使ったマッサージは、肌から刺激を受け取る簡単な方法。
まずは、植物油(キャリアオイル)に好みの精油(エッセンシャルオイル)を数滴混ぜて、マッサージオイルをつくります。
これを、手のひらで温めてから、肌をそっと包み込むように優しくマッサージしてみましょう。
オイルに触れた時のソフトな感触や肌すべりのなめらかさ、そして、体内の巡りが心地よく刺激されることで、心身の凝りをやさしくほぐし、リラクゼーション効果をもたらします。

近年では、肌への刺激が人間の活力に影響することが分かってきており、文字通り、触れあいの大切さが見直されてきました。

植物油を使ったマッサージは、優れたコミュニケーションツールとして注目され、介護やベビーマッサージなどの分野でも、積極的に活用されています。

つねに五感に意識を集中させるのは大変ですが、ハーブティーを飲むとき、くつろいでいるとき、歩いているときなど、1日のうちのほんの一瞬だけでも、五感を研ぎすませてみてください。
きっと、ココロとカラダに、嬉しい気づきがあるはずです。

※enherb 監修コラム「ほっとひと息 ハーブの時間」掲載記事です
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ハーブのトリビア
2020.08.12

熱帯夜、どう乗り切る? 快眠のための眠りの準備

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眠りの重要性は言うまでもなく、最近では睡眠時間だけでなく睡眠の質に対しても、目が向けられてきました。
普段は「どこでも寝られちゃう」「ベッドに入って1分」というような方でも、ちょっとした心理状態の変化や環境の変化で、いつものように眠れないということもあります。

気候の変化で変わる睡眠

快適な睡眠時間を確保するためには、季節によって変化していく気候に合わせ、環境を整えていく必要があるでしょう。
冬の寒さや夏の暑さを意識していないと、いつものように眠れているつもりでいながら、実は浅い眠りで、しっかりと疲れがとれていないなんていうことも。

特に夏は、日中の体力消耗や、食欲不振によって夏バテを起こしやすい季節ですので、しっかりと寝て回復することが、望ましい季節。
しかし、熱帯夜が続くと、十分な睡眠がとれず、なんだか慢性的に、眠気やだるさがとれないというスパイラルに、ハマってしまったことはないでしょうか。

寝る前に、ぬるめのハーブティー

快眠に欠かせないハーブは何種類かありますが、中でもパッションフラワーとバレリアンは、特におすすめ
カモミールとの相性もいいので、ブレンドしたお茶を、ベッドに入る1時間前位からゆっくりと飲むのが、いいでしょう。

熱帯夜対策の場合は、アツアツのものを短時間で飲むと、むしろその温度で暑くなり、眠れなくなってしまいます。
そのため、少し前に入れておいて、ぬるめに冷まし、時間をかけて飲むようにしましょう。
この場合、アイスのハーブティーは、あまりおすすめではありません。

体感温度を下げるペパーミントの香り

熱帯夜対策としては、アロマも向いています。
ベルガモットやラベンダーといった精油は、リラックスさせてくれる香りでありながら、とても爽やかなので夏向き。
これらをメインにして、ディフューザーなどで、部屋に香らせましょう。 さらに、体感温度を4℃下げると言われるペパーミントの香りをプラスするのが、熱帯夜対策のポイントです。
一見、すっきりとして目が覚めてしまうと思われがちなペパーミントですが、実はリラックスとリフレッシュのどちらにも使える、不思議なチカラを持っています。
多様な成分を含むハーブならではですね。

ハーブやアロマとの合わせ技で、無理のない程度に工夫を取り入れて、涼やかで心地よい夜をお過ごしくださいね。
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