すでに厳しい暑さが続いていますが、9月~10月も平年より気温が高くなり、残暑が長引くそうです。暑さでぐったりしたカラダにおすすめしたいのが甘酒。
この甘酒、「飲む点滴」とも呼ばれるほど栄養価の高い、優れた発酵食品なのです。
甘酒は夏の風物詩!?
今でこそ冬の風物詩のような甘酒ですが、意外なことに以前は夏の風物詩として親しまれており、今でも俳句では夏の季語とされているそうです。
甘酒の歴史は古く、日本書記にもその起源となる飲み物が出てくるほど。
江戸時代になると、夏バテ対策に冷やした甘酒が飲まれるようになり、夏の風物詩となったようです。
おなじみのあのハーブが甘酒にマッチ
昔の人の知恵が詰まった甘酒は、最近では発酵ブームも手伝い、カラダによいということで人気が高まっています。
そのままでも十分美味しいのですが、アレンジしても美味しいのが甘酒のよいところ。
生姜を入れたり、牛乳や豆乳を入れたりするのは、みなさん御存じのレシピではないでしょうか。
生姜が合うならハーブも合わない訳はないのですが、非常によく合うのが、なんとジャーマンカモミールなんです。
甘酒の独特な発酵の香りに、カモミールの甘い香りがぴったり合います。
ほっとカラダが緩むようなやさしい風味に香りの奥行きが加わり、なんとも言えないやさしい飲み物に仕上がります。
カモミール甘酒の作り方
カモミールのアレンジには、いくつかやり方がありますが、おすすめなのはハーブチンキを使うやり方です。できあがった甘酒をカップに注いだら、カモミールのハーブチンキを数滴垂らすだけ。
すぐに楽しみたい方は、濃い目にいれたカモミールティーを甘酒と同量で割るのがおすすめ。思わず飲みすぎてしまう美味しさですよ!
カモミールはリラックスだけでなく、カラダのチクチクとした感覚を落ち着かせたり、末梢を温めるのにも役立つハーブ。
だから、甘酒との組み合わせで、温活にもなりますね。
少し意外な取り合わせですが、ほっとすること間違いなしのこのレシピ、ぜひ試してみてください。


カラダにやさしい飲み物として、ハーブティーを楽しまれている方も多いかと思います。
ハーブには、複数の有効成分が含まれています。
それゆえ、ハーブティーとアロマセラピーを併用することによって、ハーブに含まれている水溶性成分と油溶性成分の両方を取り込むことができ、さらなる効果が期待できます。
ハーブを効率よく取り入れる手段のひとつ「ハーブチンキ」。
ハーブをウオツカやホワイトリカーなどの無臭蒸溜アルコール液に浸し、特徴成分を抽出したものをハーブチンキと呼びます。
1.熱湯消毒した漬け込み用のガラス容器にドライハーブを入れ、ウオツカを注ぎ入れます。
2.ガラス容器のふたを閉め、ドライハーブがウオツカによく浸るように振ります。
3.2のドライハーブを茶こしで濾し、保存容器に入れ替えれば完成です。
あたためたミルクやお湯にハーブチンキを数滴(1~3mlほど)垂らして混ぜるだけ。



朝目覚めた時、食事の後、人と会う前、乾燥している時、ふと自分の口のにおいが気になることがあります。
そこでおすすめなのがハーブチンキ。
メインの目的を、お口のケアにしたハーブチンキをつくるなら、セージとミントを半々でつくるハーブチンキがおすすめ。
ミントは、ペパーミントを使えば、爽快感の強いものができ、スペアミントを使えば、やや甘味のあるやさしい香りで、すっきりすることができます。
また、セージは、口内炎や歯肉炎などにも用いられるハーブで、口腔ケアには欠かせません。

