2020.10.03

10月のおすすめハーブ「リンデン」

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何をするにも適した爽やかな気候で、仕事に趣味にレジャーにと、思わず張り切ってしまいますね。
でも常にエンジン全開では、ココロもカラダも、知らず知らずのうちに疲れを溜め込んでしまいます。
ちょっと飛ばしすぎたなと感じたら、ハーブティーでひと息入れて、ゆったりとした贅沢な時間を過ごしませんか?

そこで今回は、心身を緊張から解き放ち、穏やかな時間を与えてくれるリラックスのハーブ「リンデン」をご紹介します。

平和を象徴する菩提樹(ボダイジュ)

和名をセイヨウボダイジュといい、ヨーロッパでは街路樹などとしてもよく見かけるシナノキ科の樹木で、樹高は30~40mになります。
クリーム色の花は甘い芳香を漂わせ、その香りに引き寄せられた鳥や蜂が、たくさん集まっている様子も見られます。

この花から採られた蜂蜜は、最も香りが高く価値のある蜂蜜とされ、薬やリキュールに使われています。

あらゆる部位が利用できる「千の用途をもつ木」

ハートの形をした葉は、表裏を柔らかな繊毛に覆われ、ベールをかけたような柔らかな風合いが特長。
リンデンの葉や花が、健康維持に活用されるようになったのは18世紀以降で、それまでは樹皮のみが、目の癒しなどに使われていたといわれます。 また、木部は白さや滑らかさを活かし、繊細な表現が求められる彫刻作品や、ピアノやオルガンなど、楽器の材料としても活用されてきました。
このように、あらゆる部位が利用できることから、ヨーロッパでは、「千の用途をもつ木」とも言われています。

「ナイトティー」とも呼ばれるリラックスのハーブ

リンデンのハーブティーは、フランスでは「Tileul(ティユール)」と呼ばれ、穏やかな時間を過ごしたい食後や就寝前などに、よく飲まれています。

また、「ベビーティー」や「ナイトティー」とも呼ばれることがあり、不安や緊張、興奮を和らげることから、落ち着きのない子供や寝つきの悪い子供に、このお茶を飲ませる習慣があるそうです。

リンデンは、その威風堂々とした姿で、小鳥たちのさえずりを守りながら、ハート形の葉に満ちた愛情でココロを温め、安らぎのある繁栄をもたらしてくれるでしょう。
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